どうする?先服薬指導【狭間研至 先生 × カケハシ中尾】
薬局経営者の方々にご好評をいただいているカケハシセミナー。今回は、これからの時代の薬局像を提案する「薬局3.0」でお馴染みの PHBDesign 狭間研至 先生をゲストスピーカーにお迎えしたプレミアムセミナーとして開催。オンライン開催で、全国の約160名の薬局関係者の方々にご参加いただきました。 開催日時:2020年6月19日(金) |
ゲストスピーカー
狭間 研至(はざま けんじ) PHBDesign株式会社 代表取締役社長 / 一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長 様々な取組や工夫を、日本在宅薬学会とPHBdesign社を設立し、多くの薬剤師、薬局経営者に伝える事で、薬局を変え、地域医療を変えたいと活動している。 |
浅川 幸夫(あさかわ ゆきお) ハザマ薬局 新千里西町店 管理薬剤師 店舗では、服用期間中のフォローに対応するため、先服薬指導を定着させている。2020年4月からMusubiを活用中。 |
先服薬指導が必要とされる時代に
継続開催している、狭間先生とカケハシ中尾による薬局経営者向けセミナー。今回のテーマは、「薬局が変われない3つの理由」と「先服薬指導を絡めた、ICTの活用可能性について」の2本立て。
まず狭間先生から、変化に踏み切れない理由を「ビジネスモデル」「人間の本能」「ニーズ」の3つの視点から解説していただきました。変わりつつある時代、薬歴は「対物業務のための記録なのか、それとも対人業務のための記録なのか」といった薬局業務の本質を問うお話も……。
続いて、先服薬指導を実践しているハザマ薬局の浅川先生をお迎えし、先服薬指導を始めたきっかけ、課題解決につながったICT活用についてカケハシ代表の中尾がお話を伺いました。
ハザマ薬局が先服薬指導を始めたきっかけは、服薬期間中のフォローを実施する上で、情報収集の必要性を感じたからだと言います。
参加者からは多くの関心と質問が寄せられ、浅川先生から先服薬指導の具体的な実践方法や実際の患者さんの反応などもお伝えいただきました。
浅川先生によると、先服薬指導により生じた大きな課題の一つが、収集した情報量に比例する薬歴業務の増加だったそう。当初は、処方箋20枚のうち10枚分を翌日に持ち越すことすらあったそうです。
この、先服薬指導により増加した薬歴業務時間を短縮するために、Musubiを導入したと浅川先生。Musubiの活用によって、薬歴がその日のうちに終わるようになっただけでなく、Musubiの画面をお見せしながらの服薬指導によって患者さんが興味を示してくれるようになったり、反応が良くなったりしたとの嬉しい変化もお話いただきました。
参加者の声
顧客が望まないモノは売れないという話に納得しました。これからはいかにして薬局の価値を変えることが大切かということを考えさせられました。 薬局が変われない理由に「その通り」とうなずく場面が多かったです。経営者が変わらなければ薬局は変わらないこと。改めて考えてみます。 薬局の現状にリアルにスポットを当てた内容と、より具体的でわかりやすいお話を聞くことができ、とても参考になりました。 次世代型の薬歴を導入し、薬歴記載の時間を削減し「残業無くなりました!」というだけで終わってしまうことがないように、新たにその時間を薬局や薬剤師の価値を上げる行動に繋げていきたいと思います。 先服薬指導にMusubiをどのように活用しているか具体的な事例を聞けて参考になりました。弊社でも今後、先服薬指導にMusubiをもっと活かしていこうと思いました。 |
変化することに腹を括らなければならない
今回のセミナーを通じて、先服薬指導をはじめとした新たな取り組みへのチャレンジを何が阻害しているのか、改めて認識した方も多かったのではないでしょうか。
同時に、先服薬指導を仕組み化している浅川先生のお話から、ICT活用やスタッフの連携を見直すことで課題解決していくという、変化に向けた具体的なストーリーを学ぶこともできたのではと思われます。
狭間先生が最後に仰っていた「腹を括って挑戦する」という言葉。これこそ、今後の薬局経営の重要なキーワードだと言えそうです。
次回カケハシセミナーも参加受付中
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