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薬局の新規開業・開店経験者が当時知っておきたかった2つのポイント|# 新店開業・開店にもMusubiが効く


Musubi編集部では、# 新店開業・開店にもMusubiが効く  と題して、今後『Musubi』をつかった薬局の立ち上げを応援するべく、新店開業・開店に奮闘するさまざまな声やTIPSをお伝えしていきます。初回は、薬局の開業・開店経験を経て、現在はMusubi内のコンテンツ制作に関わる塚本が、自身の薬局開業・開店経験を踏まえて、新店開業・開店時に意識しておくとよいポイントをお伝えします。

こんにちは、カケハシの塚本です。薬剤師資格を取得したあと医療系企業にて、複数の薬局をゼロから開業・開店したのち、現在は『Musubi』の健康アドバイス等のコンテンツ制作のしごとをしています。薬局の新規開業・開店は簡単ではありませんが「自分にとって理想の薬局をつくること」におもしろさがあると考えています。この記事では、私の経験を踏まえて、薬局開業・開店を考えたときの心得と、具体的なアクションについてお伝えします。


この記事は、こんな方にオススメです

・ 独立して薬局をつくりたいという方

・ 薬局の開業・開店のプロセスに興味がある方

・ 薬剤師の多様な働き方に関心をお持ちの方

Musubiでは、薬局を新規開業・承継する方に向けた支援も行っています

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目次[非表示]

  1. 1.【はじめに】どんな薬局を作りたいか? を言語化しよう
    1. 1.1.新規開業・開店時の3本柱「ドクター・資金・人材」
    2. 1.2.【1】開業・開店するドクターの情報をつかむべし
      1. 1.2.1.病院 or クリニック に出入りする卸業者の情報網がヒントになることも
    3. 1.3.【2】処方箋枚数をベースに売上予測を立て、開業・開店に必要な最低限の資金(物件・設備・人件費)を調達し、回収計画(キャッシュフロー)を立てるべし
      1. 1.3.1.目安以上の処方箋の獲得を見積もれるか?
      2. 1.3.2.物件探しは、地元に強い不動産会社に相談しよう!
      3. 1.3.3.設備は、最初は必要最低限でOK
      4. 1.3.4.どの融資が受けられるか?もらえる助成金はないか?検討してみよう
      5. 1.3.5.薬剤を調達しよう
      6. 1.3.6.回収計画を立てよう
      7. 1.3.7.採用計画を立てよう
      8. 1.3.8.余裕を持って申請しよう
  2. 2.薬局の新規開業・開店のモデルスケジュールは?(4月に開業する想定で算出)
  3. 3.まとめ:新規開業・開店を考えるときのポイント
  4. 4.Q&A:新店開業・開店で経営者がMusubiを導入するメリットって?
  5. 5.新規開業に関するほかの記事も、お読みください

【はじめに】どんな薬局を作りたいか? を言語化しよう

薬局を新しく開業・開店するにあたり最も大事なことは、未来を見据えた経営戦略を立てることです。すなわち、薬局経営におけるのミッション・ビジョン・バリューを策定し、「どんな薬局を目指すのか」を言語化が必要です。
私の場合は、地域密着の薬局をつくりたいと思っていました。町並みや商店街、地域の人々の生活のなかに馴染むような薬局を思い描いていました。

薬局経営は、ある意味では矛盾をはらんでいます。患者さんには薬と無関係な健康的な生活を願う一方で、患者さんが定期的に一定数来てくれないことには薬局経営は成り立ちません。このバランスにはいつもジレンマがありましたが、例えば「患者さんの処方箋の有無に関わらず、また来たくなる薬局」をめざすことで、患者さんの離脱率を防ぐことができるという側面もあります。

また、昨今では薬局経営をめぐる環境も変化があり、門前における薬局の集中率の問題など、従来のように門前に薬局を構えるだけでは立ち行かない部分も出てきました。

しかしながら、はじめての薬局開業・開店にあたっては、事前に売上の見込みをいかに立てられるかが肝心です。この記事では、薬局の新規開業・開店において、私が経験してきたアプローチについて、解説します。

当記事では、はじめての薬局開業・開店において抑えておくべき基本のキを、経験を踏まえて解説します。

【関連記事】売上UPにつながる!薬局の「人事制度設計」5ステップを、Musubiユーザーが解説します。

新規開業・開店時の3本柱「ドクター・資金・人材」


【1】開業開店するドクターの情報をつかむべし


【2】処方箋枚数をベースに売上予測を立て、開業・開店に必要な最低限の資金(物件・設備・人件費)を調達し、回収計画を立てるべし


【3】初期経営を支えてくれる人材(スタッフ)を確保すべし

薬局の新規開業・開店において、もっとも重要な3要素があります。どの要素が欠けても薬局運営に大きな影響がでます。常にこの3つの柱をブレることなく成立させることを意識しましょう。

何より意識すべきは、小規模店舗ならではの立ち回り方です。

大手チェーンの新規開業・開店では、独立するドクターの情報や土地探しにおいて資金調達力があるため(調達の選択肢が多い)、複数の選択肢が存在しますが、個人経営者の新規開業・開店にあたっては、人脈や資金において大手と同じ土俵で勝負をするのは難しいケースが少なくありません。具体的には、最初の店舗から駅チカの優良物件での展開はあまり現実的ではないかもしれません。また、予想される処方箋枚数も多くはないがゆえに、配置できる人材数・ポジションも限りがあります。

一方で、大手とは違い、経営に小回りが効きやすいのは強みです。Musubiなどの経営状況の可視化ツールを使い、処方箋の内訳分析や患者さんの離脱率をを常に把握し、すばやく施策を打つことで、経営を軌道に乗せやすくなるでしょう。ここから、薬局の新規開業・開店時の3本柱について、具体的に解説をします。


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『Musubi』は電子薬歴だけでなく、経営状況の可視化ツールなど、経営の初期フェーズからアシスタント機能が充実しています。ぜひ最新の資料で、導入事例などをご確認ください。

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【1】開業・開店するドクターの情報をつかむべし

個人経営者がはじめて薬局を開業・開店する際、クリニック等を開業計画するドクターの情報をつかむ必要があります。とはいえ、なかなかオープンになっていない情報なので、こればかりは地道に探すのが最短ルートかもしれません。

私は病院薬剤師から独立し、開業・開店を行ったことがあるのですが、常に院内でドクターの開業情報にアンテナを立てていました。病院勤務のドクターが開業・開店するとき、最も多いものは、院内薬局から院外に開業するケースです。その場合、院内時代の患者さんをなるべく開業先に持ち越すことを狙っています。

ドクターの開業・開店情報を掴むには、病院に出入りする卸業者から情報をたどることも、ひとつの方法です。

病院 or クリニック に出入りする卸業者の情報網がヒントになることも

病院に出入りする卸業者やオフィス用品関連の業者などは、関係値の深いドクターの開業・開店情報を知っていることも少なくありません(その情報は彼らの営業活動にも大きく寄与するためです)。

私の場合、某大手卸業の課長(当時)にヒアリングし、情報を得たあとでドクターにアプローチをしました。診療科目によって処方箋の単価も変わりるため、要確認です。処方箋枚数の予測のために、そのドクターが受け持つ病院の待合室に行き、患者さんの年齢や様子などを観察したこともあります。一般的には高齢者の患者さんのほうが継続率が高いため、収益予測においては重要なポイントです。

もちろん、開業・開店情報が面識のないドクターであれば断られることもありましたが、話を聴いてくれるドクターもいました。なぜなら、ドクター側も自らのクリニックの門前薬局を探していることもあるのです

薬局の新店舗開業・開店は根気のいる作業ですが、ドクターの独立情報を掴むまでがもっともハードかもしれません。

病院外においても、例えば地域の不動産屋など開業・開店情報に詳しいことが多く、相談するとヒントがあるかもしれません。不動産屋と仲良くなっておくことも重要です。薬局の開業は、情報戦の側面があるかもしれません。また、薬局の新規開業を専門とするコンサルティング会社も複数ありますので、依頼するのも一手です。


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【2】処方箋枚数をベースに売上予測を立て、開業・開店に必要な最低限の資金(物件・設備・人件費)を調達し、回収計画(キャッシュフロー)を立てるべし

目安以上の処方箋の獲得を見積もれるか?

ドクターが見つかったら、次は売上の予測を立て、物件や設備・初期スタッフを準備したうえで、何年で初期投資を回収できるかを見極めることが重要です。

初めての薬局開業・開店において、私の経験では、「処方箋が1日30枚以上取れる薬局を作れるか」をひとつの基準として考えていました。昨今の国の方針を鑑みれば、面分業なども積極的に検討すべきですが、まず経営を軌道に乗せるためには、最初の1店舗目が1日30枚以上の処方箋獲得をひとつの目安に。もちろん、調剤報酬は全国一律であるものの、土地値やテナント賃料は地域によって異なるため、一概には言えない部分もあります。

処方箋枚数だけでなく、処方箋単価への予測も必要です。応需科目、患者さんの年齢層、薬局の立地によってもかなり変わってきます。

また、ドクターの評判なども患者さんの来局には大きく影響します。特に地方での新規開業・開店を検討している方は、注意してください。

物件探しは、地元に強い不動産会社に相談しよう!

次に、開業・開店に必要な土地と物件、設備を決定し、必要な費用を調達します。

いい不動産に巡り会えるかは、ドクターとの出会いと同様に、運を手繰り寄せるような根気のいる作業です。可能性を増やすためにも、地元の情報に強い不動産会社を頼るのがおすすめです。実際に薬局を開業・開店できる物件を探すにあたっては、詳細な確認が必要です。

また、実際の設計にあたっては、信頼できる設計士とコミュニケーションするのがよいでしょう。ツテがない場合は不動産会社から紹介してもらえるケースもあるので、相談してみるのもよいかもしれません。設計士とは、自らの理想をつたえ、相談を重ねながらつくっていきましょう。


【チェックポイント】

(1)賃貸 OR 購入するか? 居抜き入居 OR スケルトンか?を、物件の状況・予算感から決める

(2)構造設備基準を満たしているか確認する


(3)賃貸契約のチェック
    ・普通借家(更新が可能)ではなく、定期借家の場合は、立ち退きを迫られることも


(4)周辺環境のチェック

   ・近隣の都市計画、工事予定などがないか。患者さんの動きがまったく変わってしまうこともある

  ・構造、立地、集客層、それぞれの調査は必須

  ・門前の場合、病院からの距離など集中率を考えて、シミレーションをする


 (5)スタッフへの設備投資をどこまで担保するか?

  ・「休憩室がない薬局」も都会には多い……スタッフの満足との兼ね合い

  ・近くに別の物件を借りて休憩室を取る事例も増えてきている

設備は、最初は必要最低限でOK

設備に関しては、あれもこれも必要な気がしてきますが、投資対効果を考えたときにも、まずは最低限の設備ではじめることをおすすめします。たとえば、分包機はどうするのか?など、検討するべきポイントは存在します。

一方で、投資対効果を判断するためにも、経営の見える化の優先度は高くおくと、後々の経営改善がラクになる部分はあるかと思います。Musubiなどの電子薬歴から経営の可視化までをワンストップで把握できるサービスですので、自信をもっておすすめします!

どの融資が受けられるか?もらえる助成金はないか?検討してみよう

フルローンを前提に計画する方も多いかと思いますが、どの融資が受けられるかの検討は必要です。政策金融公庫などは、全国どこからでも相談できますし、比較的融資のハードルが低いとされています。

助成金に関しては、IT導入補助金などがありますので、チェックしてみてください。

  MusubiはIT導入補助金の申請が可能です KAKEHASHIはIT導入支援事業者として登録されましたので、Musubiの導入にIT導入補助金をご利用頂けます。薬局経営改善をお考えの経営者のみなさまはぜひご検討ください。 Musubi-患者満足と薬局の働き方改革を支援する「薬局体験アシスタント」

薬剤を調達しよう

院内から院外への開業・開店の場合は、ドクターと蜜に相談してすすめるのがよいでしょう。院内の薬を問屋経由で買い取るなどの方法が一般的です。

回収計画を立てよう

薬局の黒字化にあっての目安は、5~7年ぐらいが相場観だと思います。2~3年での回収は厳しく、10年だと遅いといった印象でしょうか。

採用計画を立てよう

どんな規模の薬局でも、最低でも1人の登録者(薬剤師)が必要です。

都市部の開業・開店だと、家賃などのコストが高く、オーナー自らが切り盛りするスタイルが多い印象があります。経営に少し余裕が出たタイミングで人手が必要な場合は、派遣スタッフに依頼をするのも一手です。

余裕を持って申請しよう

最低限必要な登記は下記の4つです。

(1)登記(住所情報の確定)<申請場所:出店する所在地を管轄している法務局・役所など
(2)薬局開設許可 <申請場所:お近くの保健所>

  ・保健所にいってやりとりを重ねる。ここをできないと工事はできない
  ・薬局の実際の導線をイメージしながら平面図をつくっていく
  ・平面図、診断所、免許の写しなどが必要になります
  ・実際に平面図をつくるには、設計士のサポートを受けるなどが得策です
(3)保険薬局の指定申請 <申請場所:お近くの厚生局>
(4)各種公費の申請 <申請場所:お近くの保険局>

        ・ここを申請しないと、生活保護や労災が使えない薬局になってしまう
   ※東京都の場合はまとめて申請できるかたちなど、お住まいの地域によって差があります。

申請に関しては、何度も関係役所を往復するケースが多く、行政書士などに委託することもオススメです。委託する場合、一定の手数料で申請関連をまるっと代行してもらえます。

薬局の新規開業・開店のモデルスケジュールは?(4月に開業する想定で算出)

想定の門前クリニックのドクターが決まってから、最短でも4~5か月はかかります。
仮に4月に創業する場合で、スケジュールを算出しました。

新店開業までのモデルスケジュール

まとめ:新規開業・開店を考えるときのポイント

・薬局経営におけるのミッション・ビジョン・バリューを策定し、「どんな薬局を目指すのか」を言語化しよう
・ドクターの開業
開店情報を掴むために、情報を探ってみよう
・ドクターの開業
開店情報を掴んだら、各所申請をすませよう
・申請手続きは多種あるので、代行サービスの検討も

理想の薬局をつくりあげるためには、大きな労力がかかりますが、実現したときの喜びもひとしお。ただ、最初は経営者自らがコミットする場面も多いとはいえ、将来的な拡張を見据えた経営の可視化は重要です。『Musubi』をつかった患者さんとのコミュニケーションや、経営状況の可視化ツールを用いて、あなたの理想の薬局づくりに寄与できればうれしいです。

Q&A:新店開業・開店で経営者がMusubiを導入するメリットって?


Q:開業・開店後は、詳しくない薬剤でも服薬指導しなければならず、知識のアップデートやキャッチアップが大変……
A:『Musubi』なら、健康アドバイスなどのコンテンツが充実。患者さんに画面を見せながら服薬指導ができるので、満足度も高まります。


Q:とにかく業務ペースがつかめず、ストレスがたまる……
A:『Musubi』なら薬歴の入力作業が、タッチパネルでさくさく下書きが書けます。


Q:事前に事業計画を立てても、結局最初の数年は売上に苦しむのでは……
A『Musubi』は薬歴だけではなく、分析機能や顧客管理機能も充実。データで見える化することで、継続的に既存患者を離反しない取り組みが可能です。

Q:開業・開店後の情報収集・戦略立案を行いたいけど、人員も足らない……
A『Musubi』をつかった経営解析はもちろん、経営者同士のコミュニティもあり「他店はどうしてる?」と相談できる環境です。

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