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電子薬歴の選び方。薬局経営者が知っておきたい、たった1つのこと


目次[非表示]

  1. 1.薬歴とは
  2. 2.電子薬歴とは
  3. 3.電子薬歴の普及率
  4. 4.電子薬歴を選ぶポイント
    1. 4.1.電子薬歴を選択するときに重要視されていること
    2. 4.2.実は見逃しがちな、最も重要なたった1つのこと
  5. 5.まとめ
    1. 5.1.「電子薬歴を選ぶ際に重要視する項目」アンケート結果資料 申込フォーム

薬歴とは

薬歴とは、薬剤服用歴の略称であり、調剤料や薬学管理料を算定するための根拠として、記載が必要になるものです。

保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則(薬担規則)、調剤の一般的方針(第8条)では、「保険薬剤師は、調剤を行う場合は、患者の服薬状況及び薬剤服用歴を確認しなければならない。」と記載されています。

厚生労働省保険局医療課医療指導監査室が発行している 「保険調剤の理解のために(令和2年度)」では、薬剤服用歴の記録として、以下のように記載されています。

・薬剤服用歴の記録は患者情報を集積したものであり、適切な服薬指導を行うためには必要不可欠なものである。
・処方箋の受付の都度、患者情報を確認し、新たに収集した患者の情報を踏まえ、過去の薬歴を参照した上で、必要な服薬指導を行う。
・薬剤服用歴の記録は、調剤報酬請求(薬学管理料)の根拠となる記録である。
・薬剤服用歴の記録への記載について、指導後速やかに完了させるとともに、同一患者についての全ての記録が直ちに参照できるよう患者ごとに保存・管理する。

薬歴は、患者さんへの服薬指導を行うためになくてはならないものであり、薬局経営上も非常に重要な記録であるといえます。

電子薬歴とは

薬剤服用歴は従来、紙媒体で保存されていましたが、昨今では電子化されるケースが増えてきました。電子化された薬歴を「電子薬歴」と呼び、同時にこれまでの紙媒体の薬歴を「紙薬歴」というようになりました。さらに、近年では在宅等で便利となる薬局外でも使用可能な「クラウド型電子薬歴*」も登場し、これまでの電子薬歴は「オンプレミス型」という形で呼ばれることがあります。

電子薬歴の登場以降、医療情報システム(電子薬歴等)の留意点として、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が発出(最新は第5版:2021年4月30日現在)されており、下記の記載がなされています。

・真正性、見読性、保存性が確保されていること
・運用管理規定を定めること
・患者のプライバシー保護に留意すること

また、そのほかにも以下のような留意点が「保険調剤の理解のために」は記載されています。

・使用前に、ログアウトの状態であることを確認する。(席を離れる際には必ずログアウトする。)
・パスワードについて、利用者が留意する事項
  ・定期的に変更する(最長でも2ヶ月以内)。
  ・英数字、記号を混在させた8文字以上が望ましい。
・電子薬歴においても紙薬歴と同様に、修正等の履歴が確認できるシステムが構築されていること。
・不適切な取扱いの例
  ・パスワード等を記したメモ等を端末に掲示する。

補足情報:クラウドサービスは電子薬歴だけではなく、政府の情報システムでもクラウドサービスの活用検討が進んでおり、2021年3月30日に「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」が発出されています。
概要:政府情報システムのシステム方式について、コスト削減や柔軟なリソースの増減等の観点から、クラウドサービスの採用をデフォルト(第一候補)とし、府省CIO補佐官の関与の下、事実に基づく客観的な比較を行いその利用を判断するための考え方等を示した標準ガイドライン附属文書。

参考資料
厚生労働省保険局医療課医療指導監査室 「保険調剤の理解のために(令和2年度)」
配布資料:https://www.mhlw.go.jp/content/000544889.pdf
スライド資料:https://www.mhlw.go.jp/content/000533077.pdf
医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第5版(平成29年5月)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000166275.html
政府CIOポータルサイト https://cio.go.jp/guides
政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/cloud_policy_20210330.pdf

電子薬歴の普及率

厚生労働省の平成31年度の調査*によれば、73.9%の薬局が電子薬歴システムを導入しています。(図1)また、別の調査(薬剤師の需給動向把握事業における調査結果概要)では、電子薬歴システムを導入している割合は75.7%という報告でした。

※患者本位の医薬分業の実現に向けて、平成27年10月に「患者のための薬局ビジョン」を策定し、服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導、24時間対応・在宅対応、医療機関等との連携など、かかりつけ薬剤師・薬局の今後の姿を明らかにした。また平成29年度には、かかりつけ薬剤師・薬局の推進に関して、進捗状況を把握するためのKPI(例;電子版お薬手帳への対応の可否等)を設定した。かかりつけ薬剤師・薬局の推進に関する指標を中心に、薬剤師・薬局の現状について把握・分析を行うことなどを目的とし、薬局及び患者に対するアンケート調査を実施した。

図1、薬歴管理の電子化の状況電子薬歴 割合

*図の引用:平成30年度かかりつけ薬剤師・薬局機能調査・検討事業
https://www.mhlw.go.jp/content/000509233.pdf

電子化の流れが進んでいるのは、厚生労働省が『患者のための薬局ビジョン』の中で、かかりつけ薬剤師・薬局の実現に向けた主な対応として、ICTを活用した服薬情報の一元的・継続的把握の推進が記載されています。また、データヘルス集中改革プラン*において、2021年10月からオンライン資格確認の本格開始や、2022年夏には電子処方箋がスタートする予定であることから、ICT化の流れは今後さらに加速していくことが予測されます。

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参考資料
令和3年1月13日第139回社会保障審議会医療保険部会資料1-2
電子処方箋の仕組みの構築について
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000718397.pdf
令和3年6月4日第9回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(ペーパーレス・Web会議)資料
参考資料2 薬剤師の需給動向把握事業における調査結果概要
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000788085.pdf

電子薬歴を選ぶポイント

電子薬歴を選択するときに重要視されていること

外部業者に委託をして実施したWebアンケート調査の結果*では、「電子薬歴」を選択する上で重要視されているのは、「メーカーの運用サポート体制が充実している」、「薬歴記載業務を効率化・記載時間を短縮できる」、「患者情報(サマリ・処方内容・過去薬歴等)の画面がシンプルでみやすい」といった項目でした。

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図2:電子薬歴を選ぶ際に重要視する項目(2020年8月の調査)電子薬歴 選び方

図3:電子薬歴を選ぶ際に重要視する項目(2021年2月の調査)電子薬歴 選び方 クラウド薬歴

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実は見逃しがちな、最も重要なたった1つのこと

このような環境下において、薬局の基幹システムである電子薬歴をどのような観点から選択するべきでしょうか。電子薬歴に限らずですが、システムを選定するうえで、最も重要だと言われているのが、「システムはあくまで目的を達成するための手段」であるという点です。

薬局経営者やシステム選定をする担当者の皆さまに「なぜ電子薬歴を導入・切替を行うのですか?」と、理由をうかがうと、薬局経営者やシステム選定をしている方々から、「薬歴業務を効率化したい」というご返答が多く返ってきます。ここから深堀をして質問させていただくと、本来の目的は「薬歴業務の効率化」ではなく、薬歴業務を効率化した先にある「対人業務を充実化させたい」という課題が浮かびあがってきます。さらには、対人業務を充実させ、今後も地域を支える薬局として「患者さんから選ばれる薬局」になるためには何をすべきか、どんなサービスを導入するべきか?という、薬局経営者としての想いや今後の展望ををお話くださる方も多いです。

このように、「何のためにシステムやサービスを利用するのか」という目的が異なると、電子薬歴の選定するポイントも違ってきます。そのため、経営者なら自分の薬局は何を目的として経営しているのか、選定する立場なら自社の目的は何かを踏まえて検討することが最も重要です。目的を明確にして選択いただくと、実際にMusubi導入後もうまくご活用いただけている事例が多いと実感しています。


Musubiを導入した薬局経営者の声や事例は下記もご参照ください。
薬局経営者がMusubi導入の目的と導入後の効果を語る「動画ギャラリー」
Musubiを導入いただいた薬局さんにインタビュー「導入ストーリー」

まとめ

電子薬歴の選び方について紹介しました。比較サイトや口コミサイトを参考にしながら選ばれることも多いと思いますが、「電子薬歴を導入する」ということはあくまで手段であり、本当の目的を達成するために適切なサービスを選択するということが重要だと考えています。薬局経営における外部環境を考えると、薬歴業務を効率化するためのシステムとして薬歴を選択するのではなく、薬局のサービスレベルを向上するため、薬局経営を向上させるためのサービスとして、選択することも一つだと思います。そのためには、理想と現実の間にある自社が抱える課題を適切に把握することが必要です。

Musubiは電子薬歴の機能にとどまらず、薬局経営に関する様々な課題解決をサポートできます。ぜひ一度、よりくわしい情報をまとめた資料や実際にMusubiでどんな課題を解決できるのかを下記フォームよりお問い合わせください。

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