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24年度(令和6年)調剤報酬改定の重要キーワード、出揃う|医療経営士タカヒラの薬局動向 PICK UP(3)



2024年の調剤報酬改定まであと約1年。でも実はすでに、来年の調剤報酬改定に向けての議論が関係省庁ではじまっています。その議論の背景を紐解くと、来年以降の薬局経営のヒントを「先取り」することができる……!

ということで、KAKEHASHIでは、どこよりもはやく24年の調剤報酬改定について、1年かけてじっくりと、タイムリーな情報をわかりやすくお届けします。

​​​​​​​解説する人:タカヒラ

医療経営士。MRで複数社を経験し、現在はKAKEHASHIでマーケティングを担当。猫と娘と関係省庁が出す資料(PDF)を夜な夜な読み込むのが好き。薬局経営者の方々の意思決定のお手伝いができるよう、日々精進しています。

第3回の同時改定意見交換会が、2023年5月18日に開催されました。今年から始まった本会も今回が最後となり、そこでは2つのテーマが議論されました。どちらも薬局薬剤師として働く方々に関わるポイントがたくさんありましたので、簡単にポイントを整理します。
また、ここまでで全3回が終了しましたので、その内容の全体像についても振り返りたいと思います。


目次[非表示]

  1. 1.(おさらい)第1〜2回の同時改定意見交換会におけるテーマ
  2. 2.いよいよラスト!第3回目で語られたテーマは?
    1. 2.1.【テーマ6】人生の最終段階における医療・介護
    2. 2.2.【テーマ7】訪問看護
  3. 3.緩和ケアにおける薬剤師の介在価値
  4. 4.地域ケアへの参画が求められる薬剤師
  5. 5.【まとめ】全3回の議論を通して何が語られたのか?
    1. 5.1.『調剤報酬改定2024まるわかりガイド』をご活用ください


(おさらい)第1〜2回の同時改定意見交換会におけるテーマ


第1回
テーマ1 医療・介護・障害サービスの連携

テーマ2 リハビリテーション・口腔・栄養

テーマ3 要介護者等の高齢者に対応した急性期入院医療

▼ 第1回の記事はこちら!2024年の調剤報酬改定がいつもと違う「2つの理由」とは?

  2024年の調剤報酬改定はいつもと違う? 2つの理由|タカヒラの薬局動向 PICK UP(1) 2024年の調剤報酬改定まであと約1年。でも実はすでに、来年の調剤報酬改定に向けての議論が関係省庁ではじまっています。その議論の背景を紐解くと、来年以降の薬局経営のヒントを「先取り」することができる……! ということで、KAKEHASHIでは、どこよりもはやく24年の調剤報酬改定について、1年かけてじっくりと、タイムリーな情報をわかりやすくお届けします Musubi|電子薬歴は業務効率化だけではない時代。Musubiは薬局DXをトータルサポート

 

第2回

テーマ4 高齢者施設・障害者施設等における医療
テーマ5 認知症

▼ 第2回の記事はこちら!薬剤管理の一元管理と、真の意図は?

  2024年(令和6年度)の調剤報酬改定で注目される「薬剤の一元管理」と、真の意図は?|医療経営士タカヒラの薬局動向PICK UP(2) 2024年の調剤報酬改定まであと約1年。でも実はすでに、来年の調剤報酬改定に向けての議論が関係省庁ではじまっています。その議論の背景を紐解くと、来年以降の薬局経営のヒントを「先取り」することができる……! ということで、KAKEHASHIでは、どこよりもはやく24年の調剤報酬改定について、1年かけてじっくりと、タイムリーな情報をわかりやすくお届けします Musubi|電子薬歴は業務効率化だけではない時代。Musubiは薬局DXをトータルサポート

いよいよラスト!第3回目で語られたテーマは?

まず、3回目で議論されたテーマを確認していきます。多くの専門家が喧々諤々と議論した100枚以上の資料からギュッと凝縮して、2つのテーマを抽出しました。

【テーマ6】人生の最終段階における医療・介護

  •  意思決定支援を必要とする方、それが困難な方への各職種の役割のあり方
  •  本人だけではなく、家族や関係する各職種への情報共有のあり方
  •  あらゆる場面の緩和ケアの提供と、各職種の連携のあり方

【テーマ7】訪問看護

  •  在宅医療における訪問看護の役割や機能について今後さらに検討する
  •  市町村等が取り組む地域ケア会議や在宅医療・介護連携推進事業、災害時や感染管理の体制整備への参画含めた、連携の強化
  •  理学療法士や介護支援専門員との連携のあり方

緩和ケアにおける薬剤師の介在価値

まず、テーマ6である「人生の最終段階における医療・介護」を、みていきましょう。ここでは、患者さんや利用者さんの意思決定支援を行いつつ、あらゆる場面での緩和ケアのあるべき姿について議論がされています。
とくに薬剤師が直接関わる内容として、「麻薬」というテーマがあります。あらゆる背景をもった患者さんのそれぞれにふさわしい薬学的サポートが求められており、多職種からの期待としても大きいと言えます。これは、厚労省の調査内容からも明らかです。

出典|中央社会保険医療協議会 総会(第500回)資料より(2023-06-26アクセス)

そして、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を含め、患者さんや利用者さんの背景を理解していくことが、多職種に求められています。こういった点からも、医師含めた各多職種との情報連携はさらに重要なものとなります。

この内容は、これまでの第1〜3回の意見交換会からだけでなく、2022年度に意見がとりまとめられた第8次医療計画等に関する検討会からもその要求があり、専門性の発揮が期待されていることが伺えます。以下は2023年1月、次世代薬局EXPO大阪のセミナーにて、厚生労働省の松下俊介氏が第8次医療計画に関連し、ご紹介した内容です。

在宅医療で期待される薬剤師の4つの役割として、下記4つを挙げました。

  1. 医薬・医療機器・衛生材料の提供体制の構築
  2. 薬物療法の提供及び多職種での共有と連携
  3. 急変時の対応
  4. ターミナルケアへの関わり

このように、医療計画と紐づく中での報酬改定の議論となっているため、この方向性は明確であると言えます。

地域ケアへの参画が求められる薬剤師

次に、テーマ7である「訪問看護」についてみていきます。ここでは訪問看護の役割や機能、効率化、多職種連携の推進について、広く議論がされています。薬局薬剤師に求められている、地域における各会議(地域ケア会議等)への参加が促されています。今後は、在宅医療における現場だけではなく、あらゆる場面で互いの職能発揮と連携強化が期待されていると言えます。

出典|厚生労働省『人生の最終段階における医療・介護』参考資料(2023-06-26アクセス)

他方で、規制改革推進会議(内閣府が推進する審議会)を見ると、訪問看護についてはさまざまな議論がされています。例えば、訪問看護ステーションにおける薬剤の取り扱いついて等があります。この記事を書いている時点では、様々に議論されている最中でありその答えは出ていませんが、今後の答申と報酬改定の内容は引き続き注目です。

出典 |内閣府『第7回WGで提示された調査における事例の主な内容と課題』(2023-06-26アクセス)

医療と介護の連携が強化されていくことは明確であり、訪問看護の方々との情報連携と役割分担は大きく変化がありそうです。

【まとめ】全3回の議論を通して何が語られたのか?

この同時改定意見交換会は、トリプル改定の方向性が議論される重要な場であり、ここでの議論は中医協などへもすでに反映されています。ここで取り上げた内容は、今後の報酬改定内容を占う貴重な情報がもりだくさんの審議会でした。

改めてこの7つのテーマ全体を振り返ると、早期発見/早期治療、医療と介護、終末期までのシームレスな連携を促進していくために、各施設と各職種の相互連携が強調されていることが、分かります。こういった観点で日々のご活動を意識頂くことで、来年への改定対策につながると言えそうです。

そして最後になりますが、本来議論されるはずだった【薬剤管理】はテーマとして議論がなされませんでした。これは、結果として各テーマ中で議論されていることによるものと考えられます。つまり、薬剤管理とは医療と介護のあらゆる場面で重要なものであり、医療と介護の仲立ちとしての薬剤師の職能発揮はとても重要なものになってくると言えるのではないでしょうか。

以降は、中医協含めた様々なソースから今後の報酬改定に関わるであろう内容をピックアップしてお伝えして参ります。ぜひ引き続き読んでいただけると幸いです。

▼ 第1回の記事はこちら!2024年の調剤報酬改定がいつもと違う「2つの理由」とは?

  2024年の調剤報酬改定はいつもと違う? 2つの理由|タカヒラの薬局動向 PICK UP(1) 2024年の調剤報酬改定まであと約1年。でも実はすでに、来年の調剤報酬改定に向けての議論が関係省庁ではじまっています。その議論の背景を紐解くと、来年以降の薬局経営のヒントを「先取り」することができる……! ということで、KAKEHASHIでは、どこよりもはやく24年の調剤報酬改定について、1年かけてじっくりと、タイムリーな情報をわかりやすくお届けします Musubi|電子薬歴は業務効率化だけではない時代。Musubiは薬局DXをトータルサポート

▼ 第2回の記事はこちら!薬剤管理の一元管理と、真の意図は?

  2024年(令和6年度)の調剤報酬改定で注目される「薬剤の一元管理」と、真の意図は?|医療経営士タカヒラの薬局動向PICK UP(2) 2024年の調剤報酬改定まであと約1年。でも実はすでに、来年の調剤報酬改定に向けての議論が関係省庁ではじまっています。その議論の背景を紐解くと、来年以降の薬局経営のヒントを「先取り」することができる……! ということで、KAKEHASHIでは、どこよりもはやく24年の調剤報酬改定について、1年かけてじっくりと、タイムリーな情報をわかりやすくお届けします Musubi|電子薬歴は業務効率化だけではない時代。Musubiは薬局DXをトータルサポート

『調剤報酬改定2024まるわかりガイド』をご活用ください

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医療経営士。複数社でMR、マーケティング、トレーナーなどを経験し、現在はKAKEHASHIでマーケティングを担当。ネコと娘と関係省庁が出す資料(PDF)を夜な夜な読み込むのが好き。薬局経営者の方々の意思決定のお手伝いができるよう、日々精進しています。
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