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【服薬期間中フォロー】現場が抱える3つの不安。業務効率を踏まえた打ち手とは(オンラインセミナーレポート)

【服薬期間中フォロー】現場が抱える3つの不安。業務効率を踏まえた打ち手とは(オンラインセミナーレポート)

日時:2020年9月8日(火) 13:30-14:30
テーマ:薬機法改正に薬局はどう立ち向かっているのか
講師:伊藤 希美(いとう のぞみ)

目次

セミナー概要
薬機法改正で押さえるべきポイントは?
なぜ、服薬期間中のフォローアップは義務化されたのか?
服薬期間中のフォローアップでよくある疑問にお答え!
セミナー参加者の声
薬学生の目
スピーカー紹介

セミナーゴールイメージ

・今回の薬機法改正に至るまでの政策の流れを理解している
・服薬期間中のフォローアップがなぜ大切か腑に落ちている
・服薬期間中のフォローアップを実際に行うイメージがついている

セミナー概要

今回のセミナーテーマは「薬機法改正に薬局はどう立ち向かっているのか」
改正薬機法施行直後であり、多くの薬剤師は新たな業務とどのように向き合ったら良いかを検討しているところではないでしょうか。

セミナー参加者も7割以上が薬機法改正をきちんと理解できていない、服薬期間中のフォローアップへの取り組みは現在検討中という状態でした。

しかし、本セミナー聴講後は100%の方が、”薬機法改正に至るまでの流れから、服薬期間中のフォローアップを実際に行う想像がつく”というゴールイメージ(下図)に近づいたと回答していただきました!

カケハシでは、たった1時間で、義務化された服薬期間中のフォローの実践イメージが湧くセミナーを開催しました。情報交換会に参加した薬学生インターンの前田が、その内容をレポートします。

本セミナー講師が執筆した「服薬期間中フォロー徹底解説」のダウンロードはこちらから↓ 
服薬期間中のフォローアップについてより詳細な業務フローなどを掲載しています。

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薬機法改正で押さえるべきポイントは?

まず、薬機法改正の概要と意義についてお話ししました。

しっかりと押さえていただきたいことは、「今回の改正で薬局の定義が変わった」ということです。すなわち、薬局は調剤を行うのみならず、情報の提供や薬学的指導を行う場所へと法的に定義づけられたのです。

今回の改正で薬局に関わる4つの主要テーマに対し、国が掲げている患者のための薬局ビジョンを照らし合わせて解説しました。

なぜ、服薬期間中のフォローアップは義務化されたのか?

続いて、服薬期間中のフォローアップ義務化までの流れをお話しました。

服薬期間中のフォローアップの発端は、チーム医療にあります。日本薬剤師会の定義する「調剤の概念」でも2011年に記載されており、かかりつけ薬剤師の業務として位置付けられているなど、決して新しい概念ではありません。

とはいえ、2018年時点でまだ2割程度の薬局でしか行われていないそうです。

今回薬局開設者の法的な義務は、本来の医薬分業の意義である、外来・地域でも薬剤師を含むチーム医療が行われるよう位置付けられました。

薬局薬剤師の介入は、残薬多剤併用ど薬剤師ならではの問題にアプローチができる可能性が期待されているようです。

服薬期間中のフォローアップでよくある疑問にお答え!

最後に、ヒアリングに基づいて実際に服薬期間中のフォローアップを行っている薬局事例を紹介し、よくある疑問に回答する形式でセミナーを締めくくりました。

回答していた疑問の一部をご紹介します。

Q.月何件対応すればいいの?

A.明確な基準はなく、薬剤師として「気になるな」と思う方をフォローすると、月に1~3件程度というのが行っている薬局さんの感触とのこと。新規薬剤の追加や処方変更があった場合、薬剤への理解不足などアドヒアランスの不安が感じられる時などに行うそうです。

Q.今の体制でできるか不安

A.時間が原因で不安な方は、対人業務以外の見直しをしてみると良いかもしれません。
今回、事例ヒアリングしたのはMusubiのユーザー薬局なので、薬歴業務効率化が進んでいることもあり、そこまで困難を感じずに実施している例が多かったようです
服薬期間中のフォローに取り組んでいる、ある薬局薬剤師さんの話では、1日20人くらい投薬すると1~5人が気になり、問題があるのはそのうち2割程だといいます。本当に必要な方に限るとそこまで数は多くないはずなので、必要な人を見極めて取り組めるようにしましょう。

Q.フォローアップするときには、どう聞き取れば良いの?

A.的確かつ、曖昧さを残さずがポイントです。
「ちゃんと飲めてますか?」という曖昧な問いかけでは、曖昧な答えしか返ってこず、きちんと状況を聞き取ることができません。「いつ吸入しています?」「終わった後にうがいしてます?」と具体的な行動確認や、効果確認であれば「おしっこは出るようになりました?」などの的を絞った質問を心がけましょう。

他にも、「電話とアプリどっちが良い?」「フォローアップ内容の記録は薬歴に記載しても良い?」といった疑問にお答えしました。

服薬期間中のフォローで大事なのは、問題がある方に確実にアプローチすることです。

カケハシが提供している、Pocket Musubiというサービスでは、処方内容に対して状況確認の質問を自動送信します。一次判断をシステム化することで現場の負担を最小限にし、時間をかけなければならない方への判断と行動にかける時間を十分にとることができます。

参加者の声

分かりやすくて、元気をもらえる内容でした。積極的な薬剤師が増えてくれたら、ほんとうに嬉しいです。

具体例を聞くことができたので、フォローアップのイメージができました。

服薬フォローアップの重要性が理解できました。薬剤師さんのコミュニケーション能力も大事になってきますね。

大変わかりやすく、他の薬局さんの取り組みも参考になりました。

スタートから、ゴールまで明確でわかりやすい内容でしたので、またこういった勉強会は再度受講したいと思える内容でした。

薬学生の目

大学の講義で3時間かけて習った薬機法改正について、お昼の1時間で実践的なイメージがわきました。

このセミナーに参加して一番良かったのは、薬機法改正の重要なポイントを押さえた上で、服薬期間中のフォローに取り組んでいる薬局の実例を聞けたことではないでしょうか?

よくある疑問に対しての回答では、自然とうなずきながら聞いていました。

またこのような情報交換会があったら参加したいです。

スピーカー紹介

伊藤 希美(いとう のぞみ)
株式会社カケハシ 薬剤師
東京大学大学院 薬学系研究科にて修士課程修了後、大手コンサルティング会社に就職。厚生労働省をはじめとする官公庁とともに、 医療保険財政の継続性に関わる研究調査等に携わる。その後、夫の転勤に伴いチェーン薬局へ。薬剤師として 2 年ほど店頭業務を経験した後、本社勤務。2018年、薬局を健康情報発信の場にしたいとの想いからカケハシに参画。ユーザー支援業務やコンテンツ制作を担当。

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https://musubi.kakehashi.life/event/

その他、過去にカケハシで行われたイベントやセミナーのレポートはこちらからご覧いただけます。
https://musubi.kakehashi.life/blog/report/

お役立ち資料「服薬期間中フォロー徹底解説」無料ダウンロード

本セミナー講師が執筆した「服薬期間中フォロー徹底解説」を無料配布しております。
服薬期間中のフォローアップの概要から、実施にあたっての具体的な手順まで記載されております。
ぜひダウンロードしてください。

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本記事および講演に関する参考資料:

厚生労働省「平成28年度調剤報酬改定及び 薬剤関連の診療報酬改定の概要」P.16
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000116338.pdf
厚生労働省「患者のための薬局ビジョン概要」(平成27年10月23日)P.7・8
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/gaiyou_1.pdf
厚生労働省「厚生労働省提出資料」(令和元年5月)P.11
https://www.mhlw.go.jp/content/10807000/000510963.pdf
国土交通省「国土交通白書 2016」  (平成27年10月23日)
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h27/hakusho/h28/index.html
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律案(平成31年3月19日提出)法律案新旧対照表 P.2 https://www.mhlw.go.jp/content/000489906.pdf
平成27 年3 月12 日 規制改革会議公開ディスカッション(テーマ2:医薬分業における規制の見直し)資料2-1 P.8
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/discussion/150312/gidai2/item2-1.pdf
厚生科学審議会 医薬品医療機器制度部会「薬剤師が本来の役割を果たし地域の患者を支援するための医薬分業の今後のあり方について(医薬分業に関するとりまとめ)」(平成30年12月25日)P.15 
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000463479.pdf
公益社団法人日本薬剤師会「薬剤使用期間中の患者フォローアップの手引き (第 1.0 版)」(2020年7月)P.8,9
https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/pharmacy-info/followup_1.0.pdf
日本薬剤師会「後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究」の報告書P.11
https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/activities/19houkoku.pdf

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