オンラインMeetup開催!日本各地から80名以上が参加 「Musubi Meetup #02」 を開催しました
今年2月に「Musubi Meetup #01」を開催し、50名を超えるMusubiユーザーの皆さまにご参加いただきました。そして今回ご好評につき2020年6月25日に「Musubi Meetup #02」を開催しました。新型コロナの状況を加味してオンラインでの開催となりましたが、結果的に北海道・東北から九州・沖縄まで日本中のユーザーにお集まりいただくことができました。 開催日時:2020年6月25日(木) 20:00-22:30 |
Musubi Meetupとは?
Musubi Meetupは、Musubiユーザー同士の交流やディスカッションを通じて、「これからの医療をより良くしてくために、薬局・薬剤師として何ができるか、何をしたらよいか」といったヒントや気づきが得られる場を目指した企画です。
今回のテーマは「在宅医療」。Musubiユーザーから在宅に特化した薬局を運営する3人のゲストをお迎えし、在宅医療への取り組みをご紹介いただきました。またゲストと参加者による座談会が行われ、在宅医療に取り組むためのノウハウを学ぶことのできる濃い時間となりました。
参加者アンケートでは、全体の満足度 90%。次回また参加したいという希望は 97.5%と高い評価をいただき、次のような嬉しいお声もたくさんいただきました。
ユーザーさんのリアルな話がとても勉強になった 他社さまのお話を聞くことにより自社のレベルアップに繋がり、薬剤師の価値の向上に貢献したいと思った 在宅は外来とは違い深く患者様の生活に入り込むため臆病になっていたが、よし!やってみようと思った |
本記事では、そんな本イベントの当日の様子をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.Musubi Meetupとは?
- 2.Musubiへ込めた思いと夢(株式会社カケハシ代表取締役CEO 中川)
- 3.患者さんのQOLの向上は在宅でできる(株式会社hitotofrom松岡光洋さん)
- 4.薬剤師が力を発揮し、日本を豊かにするためにITの活用を(WISE株式会社山内伴紀さん)
- 5.患者さんのため、そしてその家族のために(株式会社パナドーム 加藤了五郎さん)
- 6.ディスカッション~在宅業務のサステイナビリティをいかに高めるか?~(登壇者3名)
- 7.在宅医療における未来のMusubi(プロダクトオーナー 中村)
- 8.医療の受け手と担い手、その両方の体験を最大化するために
- 9.さらに詳しい情報を知りたい方は
Musubiへ込めた思いと夢(株式会社カケハシ代表取締役CEO 中川)
まずは弊社CEO中川より、Musubiへ込めた思いと在宅にまつわるストーリー、これからの展望についてご紹介しました。創業当初から大切にしてきた「現場をしっかり見て感じること」に対する変わらぬ思い、そして薬局に変化が求められている今だからこそ、カケハシもMusubiも進化しなければいけない、ユーザーである薬剤師の皆さまとMusubiを用いて日本の医療を変えていくことが夢であると語りました。
患者さんのQOLの向上は在宅でできる(株式会社hitotofrom松岡光洋さん)
ここからはMusubiユーザーによる在宅医療の取り組みの紹介。1人目は東京都板橋区で訪問薬剤サービスに特化したサービスを展開されている、まんまる薬局の松岡さんです。
『人から人へ心を届ける』を理念に、月に700回以上居宅を周るそうです。なぜ在宅医療に注目したのか。その理由は、患者さんが自分らしく生きられる場所は「自宅」であるから。
「Musubiを導入してから、1ルートで10数件の家を周ることができ、患者さんからの信頼を獲得することができた。カケハシメンバーが現場を理解していくれて、応援してくれる姿勢が我々を支えている」という松岡さん。在宅への思いや独自の取り組み方を語っていただきました。
薬剤師が力を発揮し、日本を豊かにするためにITの活用を(WISE株式会社山内伴紀さん)
2人目の登壇者は、在宅医療に特化した薬局を経営するWISE株式会社の山内さん。在宅医療へ熱心に取り組みたいという思いから開局し、現在足立区と柏市に2店舗のつなぐ薬局を展開。IT化とタスクシフトの取り組みをご紹介していただきました。
ITを活用することによって薬剤師が 活き活きする仕組みを作ることができ、これが日本中に伝われば薬剤師が力を発揮する環境ができる。カケハシと一緒のビジョンを目指したいと語る山内さん。
業務に携わる薬剤師が増え、店舗を増やしていけば、関われる患者さんも増える。一方で仕組みを整えなければ情報が分散し、移動時間による時間のロスも生まれる。それを防ぎ、薬局のチカラを最大化するためには、仕組みとしてのIT活用を整えていくことが必須になる、と実際に薬局で使用しているITツールを細かく説明してくださいました。
山内さんのトーク詳細はこちら>>
患者さんのため、そしてその家族のために(株式会社パナドーム 加藤了五郎さん)
3人目の登壇者は、『ひとりひとりの、からだの声に。』をモットーに愛知県西三河中心に店舗を展開するパナプラス薬局(株式会社パナドーム)の加藤さん。在宅医療に特化した能見店の立ち上げに携わり、現在店舗責任者から社員教育まで幅広く担当されています。服薬指導で患者さんへの付加価値を届けたいという思いからMusubiを導入されました。
在宅医療を展開するにあたって心がけることは地域で信頼されること。多職種の方々に「この薬局さんに任せれば大丈夫」と思われることが大事であり、そのためには困難事例でも断らないことがポイント。
地域で信頼されるために取り組むべき4つのことや、多くの在宅患者さんを受け持つにあたって取り組んでいる効率的なオペレーションを語ってくださいました。
加藤さんのトーク詳細はこちら>>
ディスカッション~在宅業務のサステイナビリティをいかに高めるか?~(登壇者3名)
ライトニングトークの後は、3人の登壇者の方々による『在宅業務のサステイナビリティをいかに高めるか』というテーマでのディスカッション。「ヒト——人件費」「モノ——在庫・設備投資」「カネ—―営業・ファンを増やす」という切り口でに意見を出し合いました。
ヒトの観点では、「移動時間もあり、外来と同じように収益を出そうというのは難しい。患者さんの数が少ない時はきついが、患者が増えた今は移動ルートの最適化ができるようになった。ただ患者さんとのコミュニケーションは最重視しているのでそこを削ることはしていない」と松岡さん。他のお二人も「処方せん単価は決まっているので、その中でいかに効率化していくかを考え抜く」「なるべくエリアごとにまわるスケジュールを立てる」と意識していることを話してくれました。
モノの観点では、困難事例も絶対に断らないという加藤さんが「輸液も様々な在庫を持っていることで逆に訪問看護師の中で話題になり宣伝効果もある。とはいえ言いなりではなく、こちらから代替品を提案し、主導権をもって進めている」とご自身の体験をお話しいただきました。他のお二人も「在庫を融通しあえる薬局仲間を増やしていく」「すべてを自分でそろえようとせず、無菌調剤などは地域のリソースを活用している」など、地域で力を合わせていると語りました。
カネの観点では、山内さんが「待っていても患者さんは来ないが、ある時から待っていても来るようになる。一人ひとりの患者さんに医療者として向き合い、多職種から同じ視点を持った仲間だという信頼を得ていくことが何よりも大切」と語り、他の2人も同意していました。
在宅医療における未来のMusubi(プロダクトオーナー 中村)
イベントの最後は、Musubiプロダクトオーナーの中村から、在宅領域においてMusubiが実現したい世界と、今後半年から1年の間に実現すべく検討中の機能についてご紹介しました。
Musubiは在宅に限らず、患者さんのためになる―—患者さんが得をする、安心して医療を受けられる―—ことを目指しています。そのための第一ステップとして、まずは現場での対物業務量を劇的に減らすことにフォーカスします。Musubiが進化し続けるためにはユーザーさまの力が不可欠なので、ご意見、ご要望等の声を積極的に届けて欲しいこと、新機能トライアルなどにご協力いただきたいことを呼びかけました。
医療の受け手と担い手、その両方の体験を最大化するために
Meetup第二回はオンライン開催となりましたが、後半の座談会の場ではMusubiに関する情報交換だけでなく、在宅領域において、薬局・薬剤師がどのように未来を形作っていくべきか、というユーザーさま同士の熱い議論が各所で交わされていました。
Musubiが目指すのは、薬局・薬剤師の皆さまが、その本来の価値を患者さんに正しく届けることのできる世界です。患者さんが「この薬局を選んでよかった」と心から感じられるように。そして、そのために薬剤師が過剰な負担を強いられることがないように。医療の受け手と担い手、その両方の体験を最大化しながら、サステイナブルな医療の前提を、私たちは作りたいと思っています。
今後もMusubiは進化を続け、Meetupも定期的に開催していくことを予定しています。ぜひご期待ください。
Musubi Meetup #2レポート – on-line Meetup開催!日本各地から80人名以上が参加「Musubi Meetup #02」 を開催しました – 薬剤師が力を発揮し、日本を豊かにするためにITの活用を Musubi Meetup #01の様子はこちらから |
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