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薬剤師が力を発揮し、日本を豊かにするためにITの活用を[Musubi Meetup #02]3

薬剤師が力を発揮し、日本を豊かにするためにITの活用を[Musubi Meetup #02]3

『ひとり1人の生活に寄り添い、医療・福祉をつなぎ、心を惜しまず支援する』という理念のもと、2016年に設立されたWISE株式会社では、在宅医療に特化したつなぐ薬局を2店舗(柏市・足立区)展開。取締役で薬剤師の山内さんから、在宅医療を行うにあたって実践しているIT化とタスクシフトの取り組みをご紹介いただきました。

WISE株式会社 取締役 山内伴紀さん

– 目次 –

【薬局紹介】目指す世界から逆算し、つなぐ薬局を開局

イチ薬剤師だったころ、お決まりの服薬指導しかできない環境に閉塞感を感じていました。そんな頃に在宅業務に携わり、定まった型がなく責任は重大だが自由が感じられる在宅医療に喜びや楽しさを感じました。自分が行ったことが患者さんにとって『良い』か『悪い』かしかないことに、とても魅力を感じたのを覚えています。外来と比べて採算性が低い在宅業務を、もっと自由に進めていきたい、そのために自分で会社を設立しました。

薬剤師には大きな力があって、国民を日本をより豊かにする、これをつなぐ薬局のビジョンに掲げています。目指すビジョンから逆算し、現在のつなぐ薬局を運営しています

システム・ICTツールを整え、薬剤師がもっと力を発揮することができる仕組みを作る。そしてそれが日本中に伝われば、各地で薬剤師の力が、より一層、発揮されることでしょう。そのためには薬局内のICTツールの活用に加え、他業種と協力して薬剤師を育成することや、薬局間の情報連携が必要です。このようなビジョンに向けて、カケハシのプロダクト・サービスとも一緒に歩めたらいいなと思っています。

在宅医療事業で収益を出す

つなぐ薬局の収益構造をみると、訪問薬剤管理指導や調剤料が約半分を占めています。これだけあっても、無菌調剤や一包化、移動など、諸費用がかかり、採算としては厳しいという印象です。

ただ、いつまでも採算に悩まされていてはビジョンの実現は困難。また、薬局が継続的な在宅医療のインフラになるためには、健全な労働環境により薬剤師が活き活き働ける状態を作り出す必要があります。経営を安定化し、労働環境を改善するために、様々な打ち手を取ってきましたが、中でも重要なのがITツールの活用だと思っています。

つなぐ薬局のIT化とタスクシフトのコツ

薬剤師が薬剤師にしかできない仕事に集中するためには、そうでない仕事は他の人間あるいは機械やソフトウェアなどにタスクシフトしていく必要があります。つなぐ薬局では、パートナー(薬剤師資格のないスタッフ)や機械をうまく活用しながらタスクシフトを進めていますが、まずクラウド上で書類・情報が共有されていることが大切です。クラウド上にあれば、だれでも検索によって的確に情報にアクセスすることができ、慣れた人間しかわからないという属人的な状態から解放されます。普段からこういった仕組みを整えていれば、タスクシフト・引継ぎにとても有効です。

また、在宅業務では薬剤師が訪問のために外出し、なかなか薬局に戻れないことがあります。こういう状況でも、つなぐ薬局では紙やFAXの資料を即座にクラウドに同期する仕組みを整えています。こうすることで、問題解決のスピードを上げることができます。

テクノロジーを導入できるコツ“いつの間にか慣れる”(環境づくり)

薬剤師の中には、デジタルツールに苦手意識をもつ人もいます。テクノロジー導入にあたってはこのような個人による抵抗感の差をできるだけ少なくする工夫が必要です。

例えば、UIが普段誰でも使っているアプリと近いものを選んだり、仕組みをあらかじめ整えることで薬剤師側が特別な何かをしなくても、情報やスケジュールなどが共有される状況を作りだすようにしています。

そして、使うツールは無料または低価格なものばかり。医療情報を扱うのに適したツールか、運用はどう行えば良いかなどを、ガイドライン等を参照しながら選定・運用決めを行っています。

Pharm-Tech

Pharm-Tech(ファムテック)は私が考え出した造語で、薬局・薬剤師×テクノロジーという意味です。ご紹介したような優れていてかつ低価格なツールを、それぞれの会社で独自に組み合わせ、カスタマイズして業務を効率化していくこと。これを1つの学問と捉えて、これから皆さんと学び合い、研究したいと考えてこの言葉を作りました。世の中から薬剤師に様々な期待をいただき、薬剤師ができることが増えていく中で、これを自分たちのチャンスと捉えて、皆で新しい世界を作っていきたいと思っています。

Society5.0という、より高度な情報化社会を目指すという考えがあります。いまやすべての社会がスマートフォンなどの情報ツールを前提にして構築されていっています。便利だから使うというだけでなく、自分のできることを制限しないためにも、この波に積極的に乗っていくことが非常に大切です。薬局もテクノロジーを取り入れていかないと、知らないうちにいろいろなものが制限されていることに繋がってしまいます。ぜひ積極的に取り入れていってほしいと思います。

Musubiを活用したオーディット

最後にMusubiの話をしたいと思います。病院出身の薬剤師に教えてもらったオーディット(注:その服薬指導により患者の問題が本当に解決されたのかを、薬剤師同士で検討し合うこと)という考え方を取り入れて、多角的な視点から患者さまの薬学管理や最適な指導を検討しています。Musubiもクラウドツールであり、どこにいてもすべての薬剤師にシェアされる状態にあるので、このような薬剤師の力を底上げするツールとしても活用ができます。

オーディットに限らず、様々な勉強会を開催するなど、薬局・薬剤師の成長につながる機会を作っていますので、ぜひ皆さん一緒に薬剤師の力を高めていきましょう。

Musubi Meetup #02レポート
on-line Meetup開催!日本各地から80人名以上が参加「Musubi Meetup #02」 を開催しました
患者さんのQOL向上は、在宅でこそできる
– 薬剤師が力を発揮し、日本を豊かにするためにITの活用を
患者さんのため、そしてその家族のために

Musubi Meetup #01の様子はこちらから
Musubiユーザー50人が一堂に集結! 「Musubi Meetup #01」 を開催しました

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