下図は調剤事業の構造をシンプルに表現したものです。
これまで売上アップは、①新規顧客増および⑤単価増/枚にばかり着目されていました。しかし、市場の成長がない状況では、新規患者獲得は簡単ではありません。さらに、調剤報酬改定で処方箋単価も上げづらい状況です。
そこで出てくるのが、「如何に流出顧客を減らすか」 、つまり脱落患者を減らすという観点です。
小売りとして高い集客力をもつ大型ドラッグストアのような経営戦略は、一般的な調剤薬局には難しいものです。ましてや患者さんとの関係性が希薄であれば、継続的な来局やかかりつけとして選んでいただける理由も希薄になってしまうでしょう。
一方で、フォローアップへの注力に取り組み始めてから、患者さんの再来率が10%向上されたというお声もいただいております。脱落を防ぎ、継続的に来局してもらうためには、PRMによって患者さんとの関係性を高めていくことが重要と言えるでしょう。