調剤薬局を取り巻く環境は、大きく変わってきています。
2020年からはじまった服薬期間中フォローの義務化、2022年には電子処方箋の開始や調剤報酬改定も迫っているなかで、薬局経営者は何を継続し、あるいは何を辞めるべきか……選択と集中が求められています。
電子薬歴をはじめとした薬局経営支援システム『Musubi』は2017年のリリース以来、店舗規模に関わらずたくさんの薬局経営者のお話を伺い、『Musubi』の機能を育ててきました。
そのなかで「患者さんとの関係性を強化し、脱落防止に重きを置く、『ストック型経営』に注力することで、結果として売上貢献に寄与する考え方」があることを特定しました。そして、この患者さんとの関係構築に焦点を当てた取り組みを、PRM(Patient Relationship Management:患者関係性管理)と呼ぶことにしました。ストック型経営にとって、要とも言えるPRMは、これからの時代の変化に対応し、薬局がかつてより持つ「患者さんと向き合い、地域の医療に貢献する」という役割をより加速させられるのではないかと考えています。
本稿では、昨今の調剤薬局経営に関するトレンドの変化と予測を解説したうえで、ストック型経営やPRMに関する基本的な考え方とメリット、『Musubi』を活用した具体的な実践方法(本稿では服薬期間中フォローが中心です)と、すでに実践されている薬局経営者の声をご紹介します。
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