これからの在庫管理は、がんばらない。 新サービス『Musubi AI在庫管理』ができることを紹介します
本日9月8日に『Musubi』に新サービスが追加されました。その名を『Musubi AI在庫管理』といいます。本記事では『Musubi AI在庫管理』ができることを、かんたんにご紹介します。 |
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薬局の在庫管理に、こんな課題ありませんか?
- 「とにかく発注業務に時間がかかる……」
- 「発注を勘と経験に頼ってしまう……」
- 「カレンダーに手書きで管理している……」
- 「YJコードで管理しきれない……」
- 「不動在庫を正確に把握できない……」
カケハシでは多くの薬局関係者お話を伺いながら、在庫管理にまつわる課題を解決し、多忙な薬局経営・現場にすこしでも余裕が生まれることを願って、がんばらない在庫管理システム『Musubi AI在庫管理』を開発しました。
『Musubi AI在庫管理』が、できること
『Musubi AI在庫管理』を利用してできることを一言でまとめると、
「来局患者さんと薬剤需要をAIが予測し、誰でもカンタンかつ適切に在庫管理ができるサービス」です。
しかも、ゆくゆくは不動在庫をカンタンに売却できる「らくトク売却機能」も実装予定です。廃棄ゼロに向けたサステナブルな薬局経営を応援します。
『Musubi AI在庫管理』6つの機能
『Musubi AI在庫管理』の機能をまとめました。まだ開発予定の機能もありますが、クラウド型サービスの強みを生かして、どんどん進化していく予定です。
(1)発注
・AIによる需要予測アルゴリズムが毎日の発注おすすめを提示
・内容を確認して発注確定をすれば、最短3クリックで誰でも最適な発注が可能に
・もちろん、手動発注にも対応
・発注端末アプリ(年内リリース予定)
(2)入庫/出庫
・「PTP / バラ」「壺 / チューブ」「エンシュアの味」を管理できる独自コードを自動で紐づけ
・医薬品卸からの納品データを自動取り込み
・出庫をAIアルゴリズムが学習し、適切に引き落とし
(3)患者来局予測
・患者さん一人ひとりの来局履歴や次回来局予測を見える化
・特にフォローしたい患者さんをカレンダーで表示
(4)在庫管理
・不動在庫、期限切迫品の見える化で、確認コストがグッと削減
・スムーズな店舗間融通ができるサービス(年内リリース予定)
・棚卸専用のアプリ(予定)
(5)らくトク売却機能(予定)
・不動在庫を自動的に検知し薬剤売却の簡易見積が可能に
・在庫管理画面からPharmarket(二次流通サービス)へワンストップで売却
(6)レポート・帳票(予定)
・棚卸帳票 / 医薬品購入/ 払出し/ 在庫一覧帳票
・医薬品の購入や払出しを任意の期間ごとに集計・見える化
『Musubi AI在庫管理』が生まれた理由
薬局関係者には周知の事実かもしれませんが、「調剤予定のない不動在庫」は、薬局の経営課題のひとつに挙げられる問題です。厚生労働省の調査では、薬局にストックされている医薬品が使用期限を迎えて廃棄されるリスクは、年間約280億円 (※1)といわれています。
従来型の在庫管理・発注システムには在庫管理に適したコード体系がなく、適切な需要予測は難しくなっており、結果として薬剤師の勘と経験に依存した発注オペレーションが主流であることが、「調剤予定のない不動在庫」が解消されない要因の一例として考えられます。
『Musubi AI在庫管理』を開発するにあたって、たくさんの薬局にヒアリングを実施しました。そうすることで「薬剤師さんの発注の経験と知恵」をデータ化し、AIで再現することを試みています。
たとえば、ヒアリングに答えてくださった薬剤師さんたちは、いろいろな方法で来客予測をしていました。特定の患者さんの来局予定日をカレンダーに付箋で記していたり、インフルエンザのタイミングでは「この時期に、このぐらいの薬剤の発注を増やそう」といった、これまでの経験に基づいて発注をしているケースなど……。『Musubi AI在庫管理』には、このような薬剤師さんが長年積み上げてきた経験と知恵を詰め込みました。この機能が、薬局や薬剤師さんたちにとって、「余裕」を生み出すものになればと願っています。
(※1) 厚生労働省「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和2年度調査)の報告案について」より算出
『Musubi AI在庫』は、薬局の課題解決のために進化します
これまで人的オペレーションに依存していた内容を半自動化することで、「誰でも」「より簡単に」「より適切な」発注・在庫管理が可能(※2)となる……そんなセカイを多くの薬局関係者とつくっていけたらと、カケハシは考えています。
薬局経営に余裕を生み出すために、どんどん進化する『Musubi』と『Musubi AI在庫管理』に、ぜひご期待ください!
(※2)需要予測のためには過去6カ月分のNSIPSデータが必要です