Musubi導入事例

「地域に根ざした薬局」を続けていくために。Musubiを使いこなす経営者が、次世代に託す想い。

株式会社フローラ/株式会社恵比寿ファーマシー 
代表取締役 篠原久仁子 さん
東京と茨城で4店舗を展開するフローラグループ。代表取締役の篠原さんは「地域に根ざした薬局」の実現をめざし、『Musubi』を導入しました。そして「対物業務から対人業務へのシフトチェンジを加速させたい」と考え、さまざまな角度から『Musubi』を使いこなしています。

なぜ『Musubi』に決めたのか、具体的にどう活用しているかを伺うなかで、篠原さんが実現したい薬局の姿や、次世代の経営者への想いが見えてきました。
  •  フローラグループは、茨城3店舗、東京(恵比寿)1店舗、合計4店舗を経営している
  •  恵比寿ファーマシーにおける処方箋枚数月800~1000枚。近隣には眼科、糖尿病専門のクリニックなど診療所や地域の機関病院から幅広く処方箋を応需している
  •  恵比寿ファーマシーは2019年に事業承継。先代から40年以上、恵比寿の町で地域密着型の薬局として根付いている
  •  糖尿病患者さんへの指導を得意としており、医療機関へ積極的に情報提供を行っている
  •  2020年から『Musubi』を導入。店舗間の情報連携として、『Musubi』で集計したデータを見ながら、ZOOM会議を行っている

東日本大震災以降「災害に強いシステム」を探しつづけていた

篠原さん:
『Musubi』を導入したきっかけは、2011年の東日本大震災でした。
そのころは恵比寿ファーマシーはまだ承継しておらず、株式会社フローラとして、茨城で3店舗を展開していました。

震災の影響で茨城の店舗にも被害が出ました。当時は、オンプレミス型の電子薬歴システムをつかっていたため、復旧にも相応の時間がかかりました。震災をきっかけにクラウド型の電子薬歴を利用するようになったのですが、2020年から『Musubi』を導入し、フル活用しています。2020年度の「IT導入補助金制度」の申請が通ったことも、導入の後押しになりました。

対人業務に取り組むための、パートナーとして

『Musubi』を選んだ理由は、クラウド型でかつ、とにかく使いやすい電子薬歴を探していたから。フローラグループでは、あらゆる対物業務を効率化して対人業務に切り替えていきたい、という狙いがありました。アロマやハーブの販売や、近隣の医療機関への服薬情報提供(トレーシングレポート)など、地域に根付いた薬局をつくっていきたいという思いと、「そうでなければ今後薬局は生き残れない」という経営者としての危機感がありました。

また、2019年に譲り受けた東京・恵比寿ファーマシーと茨城3店舗の情報を一元的に管理し、経営情報を見える化・分析ができるという点も、『Musubi』の導入を決めた理由でした。

70歳の薬剤師も「手動入力より断然早い」と使いこなす

薬歴記録にかかる時間が短縮されたのは大きなインパクトでした。タッチ操作で薬歴の下書きが書けるため、手動で入力するよりも早いです。スタッフごとに「入力時間」が見える化されるので、「どの部分に時間がかかっているか」という原因を特定し、解決できる点もよいですね。結果、スタッフ全体の入力時間が短縮され、スタッフ間でも大きな差は見られないようになってきました。

短縮できた時間でアセスメントや服薬指導など、患者さんとのコミュニケーションに使えるようになりました。『Musubi』は患者さんに画面を見せながら健康アドバイスを実施することができるのですが、アドバイス項目も充実してますし、なにより定期的に追加・更新されていくので、最新の情報を患者さんに提供することができる点もうれしいですね。

恵比寿ファーマシーで勤務している薬剤師の田中さん(写真)は今年で70歳を迎えるベテランですが、華麗にタッチ入力をし、患者さんに『Musubi』の画面を見せながら健康アドバイスを行うなど『Musubi』を使いこなしています。

データの見える化によって「ジェネリック比率」が86%に向上

『Musubi』を活用して、ジェネリック比率が大幅に向上しました。フローラでは、4店舗で共通の人事評価制度やそれに紐づくカタチで店舗目標を設けているのですが、ひとつの目標として、ジェネリック比率を85%以上にしようと計画していました。

導入前は79.89%だったのですが、導入後は86.49%に改善。これは経営へのインパクトも大きかったです。

また、以前はジェネリック比率をレセコンから手計算で算出しており、作業時間を圧迫していました。その時間がゼロになったこともうれしい出来事でした。

対人業務へのシフトが実現。保険外売上が月80万円以上UP

フローラグループでは、25年前から漢方、薬膳、アロマ、ハーブ講座などを開催しています。また、講座を通じた漢方相談やアロマ、検体測定室のHbA1c測定による糖尿病早期発見と受診勧奨、パッチテストによる化粧品適合検査と相談販売、食品販売といった、保険外売上が成長を支えてくれています。

『Musubi』の導入によって対人業務が効率化された結果、アロマやハーブ講座などのイベントや、OTC販売により集中することができ、保険外売上が毎月80万円以上アップしました。「地域に根ざした薬局にしたい」という薬剤師としての想いと、「売上向上をめざす」という経営者としてやるべきことが同時に達せられるのは、とてもうれしいことです。

節約した時間で、人材評価制度を設計・運用

フローラグループでは、店舗間の評価軸を統一し、がんばった薬剤師がただしく評価されるようにするべく、人事制度設計に力を入れています。人事制度設計にはたくさんの準備と時間がかかるため『Musubi』をつかった業務効率化は必須でした。『Musubi』がなければ人事制度を設計し、運用するところまで辿り着けなかったと感じています。人事制度は、定期的に見直し、更新を行っています。

フローラグループにおける人事制度設計のノウハウがまとまった記事はこちら

地域連携薬局の実現へ。月30件の服薬情報提供が容易に。

恵比寿ファーマシーは、2019年に事業譲渡され、フローラグループの一員になりましたが、先代の経営者から約40年間、恵比寿という都市部でありながらも、地元の人々に愛されてきた薬局でした。また、糖尿病患者さんのサポートに特化した薬局としても有名だったため、恵比寿ファーマシーを引き継いだときから、地域連携薬局としての機能を高めていきたいという想いがありました。

『Musubi』を導入してから、服薬情報提供書(トレーシングレポート)の送付がとても簡単になったことで、現在では月に30件以上の情報提供を医療機関に行えるようになりました。どのぐらい簡単かというと、ある日には1時間に2件の情報提供を実施できるほど。これからも地域の患者さんのために、情報提供を強化していきたいと考えています。

「渋谷区(恵比寿)で数年ぶりに健康サポート薬局の承認を得た」と語ってくれた篠原先生

もしAmazon薬局がやってきても、地域に選ばれる薬局をめざして

地域に根ざし、町の患者さんに寄り添い、薬局としての専門性を発揮しなければ生き残っていけない」という想いをもって経営に取り組んできました。2019年から譲り受けた恵比寿ファーマシーには、これまで通ってくださった患者さんに加えて、あたらしく訪れてくれる患者さんも増えてきました。地域に根ざした薬局というコンセプトが、都会でも実現できつつある現状をうれしく感じています。その実現を『Musubi』が後押ししてくれていることが心強いですね。もしAmazonが薬局をはじめたとしても、恵比寿ファーマシーを選んでもらえるような強さを、患者さんに寄り添いつづけることで身につけていけたらよいですね。

また、フローラグループの4店舗では、次世代の経営層も確実に育ってきています。譲り受けた恵比寿ファーマシーを次の世代へ受け継ぐ日も、そう遠くないかもしれません。薬局の想いや経営ノウハウを伝えるためにも、『Musubi』による情報の見える化が役立っていますが、最も大事なことは「薬剤師として、患者さんに何ができるか」という想いを持ちつづけ、ひとつひとつカタチにすること。そのためにも、現場にも経営にも「余裕」が必要だと考えています。(了)


ここまでお読みいただきありがとうございました。『Musubi』の機能やメリットについて、くわしく資料にまとめました。ぜひご覧くださいませ。

篠原さんの『Musubi』活用術が『薬事日報』にも掲載されました!

更新日:2021/07/30

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Musubiのことがよくわかる資料

資料1
資料2
資料3
資料4