セミナー内容
電子処方箋が2023年1月から始まる予定だ。
電子処方箋では、薬局を飛び越えた患者さんの処方情報・調剤情報の共有が進み、患者さんにとってより適切な薬学管理ができるようになる。
情報連携が進み、患者さんにとってより適切な薬学管理ができる世界が実現した場合に、薬局や薬剤師の役割はどう変わっていくのか?
今回は、新潟県の離島、佐渡島で展開されている「さどひまわりネット」※1を通じて考えていきたい。
2013年から佐渡地域医療連携推進協議会が運用を開始。医療機関間の連携のみならず、医科・歯科連携、医療・薬局連携、介護施設での医療情報の参照、医療機関での介護情報の参照が可能なシステムとなっており、住民の約3割にも上る人が本ネットワークに参加。
このシステムを最も利用している職種が”薬剤師”だ。
医師から調剤薬局の薬剤師に対して、検査値データの共有がある環境で、薬剤師業務はどのように変わったのか。そして患者さんの反応は、どのように変化したのか。
2023年に始まる電子処方箋時代、それは患者さんのデータ連携が当たり前の時代に、薬剤師に何が求められる役割とは。
すでに運用を開始している「さどひまわりネット」について、実際に運用を行っている「佐渡薬品薬局」の取り組みを通じて、皆さんと考えていきたい。
※1 「さどひまわりネット」は限られた資源活用を目的としてスタートした独自システムで、電子処方箋には現在未対応です。
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(8月31日:追加情報)
さどひまわりネットの創設者、「新潟県厚生農業協同組合連合会 佐渡総合病院 病院長 佐藤 賢治先生」の登壇が急遽決定しました。
佐藤先生からは、さどひまわりネット設立の背景と概要についてお話をいただくとともに、さどひまわりネットの活用状況からみた薬剤師の地域医療での役割、医師からみた薬剤師の地域医療での役割について、お話をいただきます。
また、光谷先生からは、さどひまわりネットを活用した調剤薬局の取り組みについて、具体例を交えながらお話をいただきます。具体例には、成功していることだけでなく、他医療従事者との取り組みを行う上で躓いているなど赤裸々なお話をいただくことになっております。
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