Musubi導入事例

400年続く老舗企業が、Musubiを全店一斉導入した理由。

株式会社コメヤ薬局 副社長  長基 健人さん
400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|株式会社コメヤ薬局 副社長 長基 健人さん
服薬指導をはじめ、薬剤師の業務を高いレベルで標準化したい……。石川県で400年に渡り「地域のくすり屋」としてドラッグストアや調剤薬局を営んできた株式会社コメヤ薬局。副社長の長基さんは、薬歴業務や服薬指導の質をグループ全体で向上し、標準化させたいという思いから、以前の電子薬歴のリース期間が残っているなかでMusubiの全店舗一斉導入を実施。その決断に至った理由には、いち薬剤師として、経営者としての想いがありました。

    ・ グループ22店舗において、服薬指導を中心とした業務の標準化を図る

    ・ 全店舗の活動がMusubiの分析機能でひと目でわかるようになった

    ・ 
    高いクオリティの服薬指導を実施する薬剤師の特徴などがナレッジ化された

    400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|コメヤ薬局 吉野谷店

    ・ 石川県にてドラッグストアや調剤薬局を22店舗展開。創業家の歴史を辿ると400年前(なんと江戸時代)から石川県の人々を守ってきたという老舗企業

    ・ 長い歴史を持ちながらも昨今はDXを積極的に推進中。Musubiの一斉導入をはじめ、本社に隣接する月橋店ではAI接客ツールも試験的に採用

    ・ コメヤ薬局と白山市、金沢大学がタッグを組み、地域住民の未病や健康維持、地域医療を支える薬剤師の養成に取り組む「アポテカプロジェクト」をスタートさせるなど、先進的な取組みに数多く携わっている

    400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|店頭に設置されたAI接客システム
    コロナ禍に導入されたAI接客システム。患者さんと遠隔で接客することが可能に


    キーワードは「店舗間の標準化」。でも、それだけなら選んでなかった

    400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|株式会社コメヤ薬局 副社長 長基 健人さん

    Musubiの導入によって、薬歴の質や量をコメヤグループ全体で向上させ、標準化したいと思いがありました。22店舗で働くすべての薬剤師の業務レベルや働き方になるべく個人差のない状態が、グループ経営をしていくうえで重要な意味を持つと感じていました。わたし自身も薬剤師として働いていましたが、店舗間でシステムが異なったり、担当者によって薬歴記入に差があることに違和感があったんです。

    標準化をめざすためには、薬歴の記入時間や書き方、記入内容のクオリティなどを底上げしていく必要があります。ただ、薬歴業務の標準化が実現できるだけなら、Musubiを導入していなかったと思います。もっとも実現したかったのは、高いレベルの服薬指導の標準化です。

    服薬指導は薬剤師の真価が問われるものですし、優秀な薬剤師はやはり服薬指導の質が高いと考えています。Musubi導入時のプレゼンテーションでは「Musubiは業務効率化ツールではなく、服薬指導を充実させるためのツールです」と何度も繰り返し説得しましたね。

    カケハシ代表の中尾さんも商談当時は「Musubiはただの電子薬歴ではなく、服薬指導の質向上を目的としています」と言っており、その理念に共感したことも、導入の決め手となりました。

     

    リース更新前に、Musubiを全店一斉導入した理由

    Musubiの導入以前に使っていた電子薬歴は、店舗間で別々の製品を導入しているなどのばらつきがあり、標準化の実現のためには解消したい課題でした。さらに、一部店舗で導入したレセコン一体型の電子薬歴は、リース期間が3年ぐらい残っていたんです。

    しかし、薬歴業務の標準化ならびに服薬指導の質向上をグループ全体で実現するためには、全店が同じシステムを使う必要があります。弊社は「応援」というかたちで、スタッフが別店舗で勤務することもよくありますし、やはりシステムが異なることで生まれるストレスもあります。なにより効率がよくありません。転職してコメヤに加わってくれた薬剤師からも「店舗ごとにシステムが違うのは慣れない」という声もあり、決断を急ぐ必要がありました。

    そこで、リース期間はまだまだ残っていたものの、Musubiの全店一斉入れ替えを実施しました。新しいシステムを試験的に数店舗に導入する、という選択肢もあったのかもしれませんが、標準化をスピーディに進めるためには一斉に入れ替えることが重要だと思い、決断しました


    店舗で働くスタッフの方々には「Musubiを使って、服薬指導の質を高めていきましょう。最初は慣れるだけでOKです」とシンプルに目的を伝え、積極的にMusubiを活用してもらいました。

     

    400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|Musubiを使って服薬指導をする薬剤師

    服薬指導文の活用率は向上。理想の標準化まではあと1歩

    Musubiには服薬指導に適した機能があります。こちらの使用率を全店舗で見てみると、全体的な数値が上がってきていますが、まだ店舗間やスタッフ間でバラツキはあり、理想とする標準化まではあと1歩という状況です。

    Musubiの服薬指導文を使いこなしてる薬剤師では、使用率が80%を超えはじめています。これまでの薬局では、とにかく薬剤師は「薬を早く出さなくてはいけない」という意識が強かったと思うのですが、今後はMusubiをはじめとしたシステムを活用し、対物業務の効率化や自動化を図りながら、薬剤師が服薬指導にリソースを割ける状態をつくっていきたいと思います。

     

    Musubi全店導入が、新卒採用での強いアピールに

    400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|株式会社コメヤ薬局のポスター

    説明会などの新卒採用の場面では、Musubiを全店導入していることを積極的にアピールしています。

    学生のみなさんは、薬局での服薬指導はもちろん、服薬期間中フォローなどを行いたいという希望もあり、それらが高品質で実現できるMusubiには魅力を感じてくださるようです。Musubiを使うと服薬指導中に知識がインプットできる部分も、覚えることが多い就職直後の薬剤師にとってはメリットがあると思います。学生のみなさんの反応がよいので、採用時にはよくアピールしていますね。

     

    Musubiの分析機能なら、KPIに合わせたモニタリングができる

    400年続く老舗企業がMusubiを全店一斉導入した理由|株式会社コメヤ薬局 副社長 長基 健人さん

    たとえば「標準化をしよう」と目標を立てても、数字の進捗がわからないとプロジェクトが有耶無耶になることもあります。Musubiの分析機能をつかうと、あらゆる状況がひと目でわかるのはありがたいですね。店舗ごと、薬剤師ごとに数字が見れるのもよいです。現在はトレーシングレポートの実施状況の見える化を進めています。

     

    変わっていきながら、でも変わらず患者さんの近くにいたい

    コロナ禍を経て、調剤薬局やドラッグストアのトレンドが「一斉に」変わった……そんな印象を持っています。

    門前から家の近くの薬局へのニーズが加速している傾向もありますし、リフィル処方がはじまれば、その動きはさらに強くなると感じています。大手ドラッグストアの攻勢など変化の大きい時代ですので、調剤薬局という枠にとどまらず、生活に密着した医療従事者のチームとして、地域に根付く存在でありたいと考えています。

    Musubiを使った服薬指導の標準化を進めつつ、一人ひとりの患者さんとのつながりを大切に……その実現のためにも、とにかくMusubiを使い倒していきます。(了)

     




    ここまでお読みいただきありがとうございました。『Musubi』の機能やメリットについて、くわしく資料にまとめました。ぜひご覧くださいませ。
    更新日:2021/07/30

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