Musubi導入事例

全店一括導入の薬局チェーンが、Musubiに期待する「薬剤師育成」

マルエ薬局 代表取締役社長 江黒さん、鈴木さん、田中さん
群馬県を中心にドラッグストア「マルエドラッグ」を54店舗構えるクスリのマルエ。調剤薬局事業として「マルエ薬局」も展開しており、2019年4月にマルエ薬局全店舗にMusubiを一斉導入されました。「薬剤師のレベルアップと薬剤師同士の交流を促進するための環境づくりが不可欠だった」と語るクスリのマルエ代表取締役社長の江黒さんにMusubi導入の経緯について伺うとともに、現場責任者の鈴木さん、管理薬剤師の田中さんに導入後の効果についてお話を伺いました。

群馬を代表するドラッグストア、調剤併設を12店舗展開

江黒太郎さん(代表取締役社長/以下、江黒さん):
クスリのマルエは、「お客さまのみならず国民・国家に信頼される健康事業を創造し、地域の人々の健康生活向上に貢献すること」を理念として、ドラッグストア事業と並行し、十数年前から調剤薬局事業として「マルエ薬局」を展開しています。

処方箋のみを対象とするのではなく、日常生活に密着したドラッグストア併設型も含む店舗展開が特徴の一つ。利便性・専門性・地域連携という3つの軸に沿ったサービスを心がけています。

例えば利便性という観点での取り組みとしては、ご自身での来局が難しいご高齢の患者さまを対象に在宅医療に対応しているのはもちろんのこと、店舗に関しても、お車にお乗りになったまま処方箋と薬の受け渡しができる「ドライブスルー薬局」を展開。処方箋送信アプリで事前にデータをお送りいただければ、ドライブスルーですぐに薬をお渡しすることもできるということで、ご高齢の方から小さなお子さま連れの方まで幅広くご利用いただいています。

「ドライブスルー調剤」に対応した店舗も

私自身、ドラッグストア事業に限らず調剤薬局事業においても“付加価値の提供”には特に強くこだわりたいと考えており、その観点から今後ますます重要視していこうと考えているのが「未病」領域です。病気になりにくい身体づくりや生活習慣改善のサポートまで見据えた事業を展開していきたいと考えています。

ベテランと若手の差を埋めるシステムとしてMusubiに関心

江黒さん:
そのなかで、私たちが大きな課題として抱えていたのが薬剤師の「専門性」です。未病領域に踏み込む上では薬剤師から患者さまへの積極的なアプローチが重要になってきますが、その程度にはどうしても個人差があります。

例えば服薬指導の場面でも、ベテランであれば患者さまの反応に応じて健康面に関するアドバイスが自然と出てくるものですが、経験の浅い若手の場合なかなかそうはいきません。

また地域の方々との接点を増やすべく、薬局の外に出ていくことのできる薬剤師を育てていきたいという思いがあります。地域イベントとして健康相談会などを行うのですが、そこでもベテランと若手の差が目立ってしまうのが現状です。

こうした課題を抱えるなかで出会ったのが、カケハシの中尾代表でした。Musubiの導入を決めたのは、Musubiが若手薬剤師の育成に有効だということもありますが、「Musubiを通じて患者さまの薬局体験を変えたい」という中尾さんの想いに強く共感したことも大きかったと思います。

鈴木暁子さん(執行役員・薬剤師/以下、鈴木さん):
現場の観点でみた第一印象は、若手薬剤師の服薬指導をサポートするシステムとして使えるな、と。それまでは紙の指導箋などを使って服薬指導していましたが、字が小さいこともあって、患者さまがあまりご覧になっていないのが分かるんですよね。Musubiを使えば、患者さまと一緒に画面を見ながらお話できるので、スムーズなコミュニケーションができるようになるのではと思ったんです。

導入は、マルエ薬局 全12店舗一括で行いました。一気にシステム切り替えです。実は過去に一度、ある薬歴システムを一部の店舗に導入したことがあるのですが、導入した店舗とそうでない店舗との間でさまざまな混乱が生じてしまい、苦い思いをした経験がありました。

江黒さん:
当初は薬剤師から不安の声も出ましたが、カケハシによる丁寧なフォロー体制もあり、半年ほどで不安や混乱はなくなりました。

若手の成長を実感、薬剤師同士の交流も良い刺激に

鈴木さん:
Musubiを使うことで、若手薬剤師が患者さまに服薬指導をする機会が増え、一人ひとりの成長が見て取れるようになったと実感しています。薬歴の効率化だけでなく、すべての薬剤師が患者さまに適切なアドバイスができるようになってきているというのは、Musubi導入の成果の一つだと思っています。実際、薬剤師と患者さまのコミュニケーションは以前に比べてずいぶん濃い内容になってきていますね。

新卒入社4年目で、ドラッグストア併設店舗の管理薬剤師を勤めているこちらの田中も、現場でMusubiを使いこなしている一人。患者さまに接する姿を見ていると、本当に頼もしくなっているなと感じます。

田中瑛李さん(管理薬剤師):
もともと患者さまへの積極的なお声がけを意識していましたが、Musubiを使うようになって、服薬指導の画面やイラスト付きの健康アドバイスの画面をお見せすると、それだけで興味を持っていただけるようになり助かっています。特に健康アドバイスは具体的なアクションにつながりやすいコンテンツなので、ご覧になった患者さまから「これやってみよう」という前向きなリアクションをいただくことが多いですね。

クスリのマルエ 管理薬剤師の田中瑛李さん

また、ドラッグストアにいらしたお客さまがお薬について詳しい話を聞きたいとのことで、調剤薬局のほうに足を運ばれることもあります。目標とする「処方箋がなくても頼ってもらえる薬剤師」に少しでも近づけるよう、さまざまなお悩みにお答えし安心していただけるだけの知識を身につけなければと思いますし、その点、Musubiの服薬指導コンテンツや健康アドバイスを見ることが、私自身の勉強になっている部分もたしかにあります。

鈴木さん:
現場の薬剤師からこうした声が聞けるのは嬉しいですね。最近はカケハシさんの、Musubiユーザー薬局向けのセミナーにも頻繁に参加させていただいていますが、それが他社の薬剤師の方々との交流の機会にもなり、とても良い刺激をいただいています。いわゆる電子薬歴としての機能だけでなく、こうしたセミナー等のサポートも含めてMusubiをフル活用し、マルエ薬局としての患者さまへの価値提供のレベルを、一段二段と引き上げていきたいと思っています。

更新日:2020/8/12

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