Musubi導入事例

Musubiによって生まれた時間を未来への投資に

あしだ薬局 代表取締役 芦田康宏さん
大阪府豊中市に平成3年から店舗を構えるあしだ薬局。代表の芦田康宏さんは、一般社団法人豊中市薬剤師会の会長として、一薬局にとどまらず、地域市民の健康増進や、地域の薬局の発展に取り組まれています。これからの薬局にはMusubiのようなシステムが必要だと語る芦田さん。背景にはどんな想いがあるのか、お話を伺いました。

患者さまとの対話を欠かさない、地域住民に“選ばれる薬局”

あしだ薬局の開業は平成3年です。当初は処方箋の受付はしておらず、OTCの販売がメイン。それでも、患者さまに寄り添って親身にお話を伺い、アドバイスをすることは欠かしませんでした。

その後、医薬分業が進み薬局に変化が問われるように。私も、地域の薬局全体で調剤薬局化を進めるべく、病院に対して院外処方を出してもらえるよう積極的に働きかけました。

あしだ薬局としては、現在、1日40〜50枚ほどの処方箋を受けています。6割程度が近隣の耳鼻科や内科からいらっしゃる患者さま。残りは多岐に渡ります。中には、わざわざご相談にいらっしゃる患者さまもいますね。

あしだ薬局 代表、一般社団法人 豊中市薬剤師会 会長 芦田康宏さん

見て学ぶよりも簡単に。Musubiが薬剤師のスキルアップに貢献

Musubiの導入を決めたのは、同じ豊中市で先進的な薬局経営を行うグリーンメディックの多田さんに勧めてもらったのがきっかけです。

もともと僕自身、薬局の価値はハードからソフトへと変わっていく必要があると感じていました。薬はどこで買っても同じ。例えばOTCなら量販店は価格で差別化を行いますが、僕らのような個人の薬局にはそれができない。“トークや体験”で付加価値をつけるしかないわけです。処方薬に関しても同じ。服薬指導のウェイトを大きくしていかなければいけないと思います。

一方で、薬剤師だれもが同じレベルで指導できるかというとそうではない。そこは、ある程度のマニュアル化が必要になるでしょう。

これまで、スタッフ教育といえば「見て学ぶ」のが一般的でした。できる人間は先輩から盗んで成長していく。料理人でも何でも同じでしょう。ただ、今の時代、プラットフォームが経験の引き継ぎと教育を提供できるようになってきている。Musubiを使って、若いスタッフの教育を行うのはとても“今風”だと思いますね。

実際うちも、スタッフのスキルアップという目的でMusubiを導入しました。そして若手の教育は地域全体の課題でもありますから、他の薬局さんにもMusubiを勧めています。

薬局・薬剤師の未来のために、何に時間を使うかがカギ

薬剤師会の立場としては、豊中市の薬局全体の底上げを一つのテーマとしています。元来、薬剤師というのは国から付託された資格。国民の健康や安全を確保することが役割です。だからこそ、サラリーマン的に目先のことに終始するのではなく、地域住民の方とどういった接点を持ち、どんな価値を提供するべきなのか、考えていかなければならないと思うんです。

その中で重要なのは、“何に時間を使うか”ということ。Musubiのように薬剤師の生産性をあげるツールがいろいろと生まれています。積極的に負担を減らし、それによって生まれた時間でさまざまなことをやっていくべきです。

実際に働き方改革の議論のなかで、医師の負担を減らし、薬剤師がその仕事の一部を担うという動きが始まっています。豊中市では、健康保険の中でも大きなお金のかかる透析を減らすため、原因となる糖尿病の重症化予防を目的に、医師・栄養士・保健師と協働して薬剤師が生活指導を行うという新たな取り組みを始めています。

このように、地域における医療連携が活発化していく中で、患者さまとの関係を大事につくれるかどうかが、選ばれる薬局とそうでない薬局との分岐点になっていくでしょう。ここで淘汰されないためにも、薬剤師としてのベーシックな仕事は、より簡単に、時間をかけずにできるようにすること。そして、各薬局ごとの強みの創出や差別化に時間をつかっていくことが、強く問われるようになると考えています。

更新日:2020/5/8

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