【往診同行を支援】施設・グループごとに患者情報をリスト化する機能をリリースしました
2019年11月20日にリリースした「施設・グループごとの患者情報リスト機能」について、Musubiのプロダクトマネージャーが詳しくご紹介します。
こんにちは。Musubi プロダクトマネージャーの三宅です。
今回は、2019年11月20日にリリースした「施設・グループごとの患者情報リスト機能」について詳しくご紹介します。
開発の背景
近年、調剤薬局には店舗での調剤・投薬だけでなく、施設や個人宅を訪問する在宅医療への対応が求められるようになっているのは周知のとおりです。
在宅医療において薬剤師が担うのは、主に薬物治療の支援。従来のオンプレミス型の電子薬歴システムの場合、薬局の外ではシステムを利用することができません。そのため施設・居宅訪問の際は、患者情報(過去の処方情報や薬歴など)を事前に紙に印刷し、持参する必要がありました。
一方、Musubiはクラウド型のシステム。インターネット環境さえあれば薬局の外でも問題なく利用できるため、在宅の現場でご活用いただくケースがますます増えています。
そこで、在宅での利便性の向上を開発テーマの一つに掲げ、その第一弾として、施設在宅に取り組むユーザーの皆さまからご要望いただくことの多かった、任意の施設・グループ単位で患者情報をまとめて表示することのできるリスト機能をリリースしました。
往診同行での活用イメージ
今回のアップデートにより、患者情報を特定の施設やグループ単位でまとめて表示できるようになります。手順は簡単です。
まずは、あらかじめMusubiの患者サマリ(頭書き)に任意の「施設名」「グループ名」を登録しておきます。
そして、こちらの検索ボックスに施設名やグループ名を入れて検索すると、
該当する患者リストが表示されます。
これによりそのつど患者名を入力して検索する手間がなくなり、事前にこのリストを表示しておけば、そこからすぐに必要な患者情報を確認することができるようになりました。特に、施設在宅の往診同行時など便利にお使いいただけるのではと思います。
また往診同行といっても一度の往診で施設の全ての患者さんを回るわけでなく、患者さん数名単位のグループ別に訪問するケースも少なくないかと思います。そのような場合は、まずMusubiの患者情報に任意の「グループ名」を登録しておきましょう。
すると、そのグループ患者さんのみを検索で抽出してリスト化することができます。往診時は、このリストから必要な患者情報を確認すればOKです。
往診同行で喜ばれる薬局・薬剤師になるために
往診同行の際、特に重視されるポイントとして多くのお声をいただいていたのが、こちらの2つのポイントです。
●一度の往診で対応する患者数が多く、往診全体の進行をスムーズにするために、往診時の各種業務を効率的に進めなければならない。
●各患者の服用薬剤に関して、医師からその場で質問されるケースも多く、スピーディな返答が求められる。
薬局の収益拡大を見据え、これから施設在宅の対応数を増やしていきたいという薬局経営者の方も少なくないのではないでしょうか。そこで重要になってくるのは、現場でのスムーズな業務進行と、「患者の薬剤情報を、必要なときすぐに教えてほしい」という医師やクリニックのニーズに即座に応じること。今回のアップデートが、施設在宅の往診同行で喜ばれる調剤薬局・薬剤師になるための一助となれば幸いです。
今後もMusubiは、在宅業務に対応する機能を多数リリースしていく予定です。ご期待ください。