【教育成果のポイント】
・熊本大学薬学部と崇城大学薬学部で、デジタルテクノロジーを活用した、服薬指導や服薬期間中フォローについて学ぶ取り組みを構築
・両大学は、文部科学省実施の「地域の医療ニーズに対応した先進的な薬学教育に係る取組支援事業」※1に選定されており、その事業の一環として新たなツールを導入
・へき地医療や災害医療といった地域からのニーズに対応できる医療人材の育成に期待
●背景
近年、少子高齢化の加速などを背景に薬学教育においては、へき地医療や災害医療といった地域からのニーズに対応できる人材の育成が求められています。
厚生労働省の発表データ※2から、熊本県は薬剤師不足が起きている地域であることが読み取れます。同省が2020年に報告した熊本県の無薬局町村※3は5つ存在し、一部の地域住民は医療機関にアクセスしにくい状況ともなっています。また、2016年4月の熊本地震や同年6月の熊本豪雨といった自然災害のみならず、阿蘇山の火山活動が活発なエリアでもあり、甚大な災害発生時における医療体制の課題を抱えています。
熊本大学と崇城大学は、デジタルテクノロジーを駆使しながら地域課題に対応できる薬剤師の職能開拓ならびに医療人材育成を目指し、「オンライン服薬指導システム」と「オンライン服薬期間中フォローシステム」を活用した薬学教育の取り組みを行います。
※1 文部科学省「地域の医療ニーズに対応した先進的な薬学教育に係る取組支援事業」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/iryou/2023001_00009.htm
※2 厚生労働省「薬剤師偏在指標の算定について」https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001082413.pdf
※3 無薬局町村数(都道府県別) https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/21/backdata/01-01-02-30.html
●概要 熊本大学薬学部と崇城大学薬学部では、株式会社カケハシが提供する薬局体験アシスタント「Musubi」、おくすり連絡帳「Pocket Musubi」、薬局業務見える化ツール「Musubi Insight」を活用することで医療DXを推進します。
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