Musubi導入事例

事業承継後の経営基盤を安定させたのは「Musubi製品の積極活用」と「仲間づくり」

有限会社タイヨウ 渡辺調剤薬局 今給黎 誠 様
福岡県朝倉市の渡辺調剤薬局(有限会社タイヨウ)を経営する今給黎(いまぎいれ)さんは、事業承継した薬局の基盤づくりの一環として『Musubi』『Pocket Musubi』『Musubi AI在庫管理』などを新たに導入。収益増の足がかりを固めると同時に、タスクシフトによる人材活用に加え、「対話を生む場づくり」にも手ごたえを感じていると言います。事業承継後の2年間の取り組みや具体的な活用例、今後目指したい薬局経営について伺いました。
  • 開業後30年ほどの薬局を、2022年に事業承継
  • 薬剤師は常勤3人、パートタイム1人。事務スタッフは3人。月間処方箋枚数は1200~1300枚
  • 門前の医療機関は循環器内科。周辺の大学病院や総合病院の処方箋を応需することもある 

きっかけ:患者さんに向き合う余裕を生むため、「タスクシフト」と「業務効率化」を

私は2022年に事業承継した1店舗の薬局で、「健康を支え、お薬を減らすお手伝い」をスローガンに掲げる薬局経営者 兼 薬剤師です。以前はチェーン薬局で勤務していたのですが、ご縁をいただいて「理想の薬局」を目指す新たなスタートを切り、3年目になります。

スローガンに掲げた「健康を支え、お薬を減らすお手伝い」を進めるためには、この薬局を地域における「対話が生まれる場」にしたい。そのためには患者さんにしっかり向き合う時間を生み出す必要がある。そんな業務効率化の観点から、以前勤務していた薬局で使ってきた『Musubi』をここでも導入しよう、と決めました。

さらに『Pocket Musubi』を通じた患者サービス向上や、『Musubi AI在庫管理』活用による非薬剤師へのタスクシフトも進めています。「時間と余裕が生まれた」と感じる業務効率化だけではなく、その先の「対話が生まれる場」への手ごたえも。私個人としては、経営者の業務に力を入れられるようになりつつあります。
 

薬局の課題:業務の平準化と収益の基盤づくり

ただ、事業承継したばかりの時期は、「理想の姿を語るには、まず業務の平準化や収益の基盤づくり」という状態でした。在宅訪問は始めておらず、在庫管理は「出たら発注」といったアナログな方式で、地域支援体制加算1の施設基準にも達していませんでした。採用を強化するためにも、まずは「業務の平準化や収益の基盤づくり」の道筋をつけて、それから求職者に「ぜひ来てください」と言いたい。そんな思いで取り組み始めました。

具体的には、「ファルマーケット」に登録し、デッドストックになっていた医薬品のうち売却できるものは売却し、調剤室を整理しました。業務マニュアルが存在していなかった在庫管理は『Musubi AI在庫管理』を導入し、新規採用した事務スタッフに在庫管理を一手に引き受けていただくことにしました。
服薬指導を担当していない事務スタッフでも、直感的に操作できるようで、その後に仲間入りしたスタッフも難なく使ってくれています。

私自身は医薬品在庫に関する多くの業務から解放。必要な品目数も確保でき、地域支援体制加算1の要件も満たし、安定した薬局経営の基盤が築けました。

※上記の具体的な取り組みについては、グループ会社「株式会社Pharmarket」のHPに掲載されています。

導入後:「対話」を意識した業務へ

時間と余裕が生まれたからこそ、どのように「対話が生まれる場」を作っていくか、をしっかりと考えられるようになりました。『Musubi』の各種機能はまさに「対話」を意識されているなと感じます。

まず、『Pocket Musubi』で処方箋送信をしていただけると、薬局としても患者さんと接する余裕が生まれています。服薬期間中フォローのメッセージそれ自体も「対話」ですし、来局時の話のきっかけになりますよね。

また、『Musubi』の健康アドバイスは患者さんに合わせて、ちょっとした話題を提供できるのが良いですね。例えば、「グレープフルーツと同じ分類の柑橘類は~」という話を、イラスト付きで伝えられるのがユニークです。九州のこのあたりの地域性で柑橘類がよく出回っていることもあり、よく活用しています。

Musubi健康アドバイスの一例

事務スタッフの皆さんにとっても、一連の流れの中で幅広い業務に取り組めるようになってきたかと思います。「地元でもっとできることはないか」と意気込み、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用した広報活動までも一手に担ってくれていて。まだまだやりたいことがたくさんあるようで、こちらもわくわくしています。

薬局の一日の流れ(イメージ)
8:00 薬剤師が『Pocket Musubi』で患者さんからのメッセージ受信や処方箋送信の有無を確認する。「患者さんの気になることや聞きたいことがアラートでつかめるのが便利です。次回来局時の指導に生かしたり、内容によってはメッセージを送ったりしています」(今給黎さん)
8:30  開店。合間に処方箋送信機能で届いた処方箋は事務スタッフが確認。在宅担当のスタッフは訪問業務へ。

正午

過ぎ

事務スタッフが『Musubi AI在庫管理』を開いて発注業務を行う。「発注回数をできるだけ抑えたいので、このタイミングは週1、2回だけ。絶対に必要という分だけです」(事務スタッフ)
午後 外来患者さんの来局が少なくなったタイミングで、事務スタッフは広報業務や物販のPOP作成。門前の医療機関が休みの曜日には、今給黎さんも在宅訪問業務へ。
「物販のPOP作成は、患者さんがじっと見つめて商品を手に取っていただける姿を見たり、そして次回来局時に感想が聞けたりする時、とてもやりがいを感じます」(事務スタッフ)
17:30 事務スタッフが 『Musubi AI在庫管理』を開き、在庫管理を行う。

つながった縁から、さらに前へ

地方にある小さな薬局ではありますが、地域の特徴をしっかり分析すると、小学校の児童数が増え、人口も増えているエリアにあります。もちろんその分、競争はありますが、スタッフとそれを支援いただくサービスとの出逢いといった色んなご縁に恵まれていることで、「目指す薬局」の姿に邁進できています。

今後、経営者としては、そんなスタッフのみなさんをしっかりと評価できるような体制を整えていきたいと思っています。

『Musubi』は患者さんにしっかり向き合い、対話を生む場をつくるため、薬局業務の効率化と質を高めるツールです。限界に挑戦するアスリートの方々や、ベッドから起き上がるのに精いっぱいの方々。さまざまな患者さんがおられますが、弊社にご縁のあったすべての方の健康を一歩前に進める、そのためのお手伝いを続けていきたいです。
 


ここまでお読みいただきありがとうございました。
『Musubi』の機能やメリットについて、くわしく資料にまとめました。ぜひご覧くださいませ。
更新日:2025/2/18

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