ハートフル薬局は15年前に東京都江戸川区で創業して以来、「納得、安心、信頼」という理念を掲げて歩んできました。患者さまと薬局、薬局と医療機関、経営者と従業員、それぞれが納得できるように誠意を持って仕事をする。その納得感がお互いへの安心感、信頼に繋がると考えています。あまり立地が良いとは言えませんが、近隣のクリニックだけでなく、多方面から幅広い年代の患者さまにご来局いただいています。
当薬局では「どうしたら患者さまのお役に立てるか」を第一に考え、患者さまが気軽に相談できる関係づくりを大切にしてきました。例えば、お薬をお渡しする際には薬袋の電話番号を見せて「気になることがあれば何でもこちらの番号にお電話くださいね」とお伝えする。小さな一言ではありますが、患者さまにこちらから積極的にお伝えすることで「本当に電話していいんだ」と安心していただけるんです。このような小さな言葉の積み重ねが、患者さまの信頼につながるのだと考えています。
大学を卒業して薬局に勤務し始めて間もないころ、ある患者さまからいただいた一言が今でも忘れられません。「院内で薬をもらった方が楽なのに、なぜ薬局で受け取らなければならないのか?」。薬剤師の存在価値を分かってもらえなければ、薬局が患者さまに心から必要とされることはないんだと痛感しました。薬局に行ってよかったと思えるような体験、薬局で説明を受け、納得して薬を使うという体験を提供しなければならないーー。数十年前のその体験以来、患者さまが何を求めているかを常に考え続けています。
当薬局では患者さまが時間を気にせずに話せるよう、一人ひとりの服薬指導時間を長くとるようにしています。しかしその分、薬歴を記載する負担が大きかった。紙薬歴を使っていたので、記載にとても時間がかかってしまい、長時間の残業となってしまうこともありました。だからといって記載時間を短くしようとすると、今度は内容が薄くなってしまう。服薬指導や患者さまの治療状況のフォローはきちんと行っていても、時間がなくそれを記録に残せていない悔しさを感じていました。
そこで電子薬歴の導入を検討し始めたものの、なかなか「これだ!」というものに出会えない。唯一、ピンときたのがMusubiだったんです。初めて画面を見せていただいたときに感じたのが、「これは薬剤師の視点で作られたシステムだ」ということ。薬剤師の目線に立っているからこそ、無駄なものがない。薬剤師の仕事に必要な機能がシンプルにまとめられているので、普段の業務の中で違和感なく使えるなと感じました。
「薬歴に対する考え方」に共感できたことも大きなポイントです。私自身、薬歴は書くことが目的ではなく、記録を残して次の服薬指導に活かすことが真の目的だと考えています。Musubiの薬歴は患者さまに関する全ての記録がつながっていくので、自分の理想とする薬歴の形に近く魅力的に感じました。
まず、薬歴作成の業務負担が軽くなり、内容も充実したと感じています。以前は薬歴作成のために毎日1時間くらいの残業が発生していましたが、今ではほとんどなくなりました。家庭を持っている女性スタッフが多いこともあって、本当に助かっています。使う人の年齢を選ばないこともMusubiのポイントですね。ベテラン陣も含め、みんな1か月程度で操作に慣れました。服薬指導の内容がしっかりと記録されるようになり、薬歴の中身もかなり充実したと思います。
それから、サポートも素晴らしい。疑問点を問い合わせた際には必ず電話に出てくれて、とても親身に回答してくれています。困ったときにすぐ頼れる先があるのは、非常に大きな安心材料です。正直、導入した当初はまだ他の導入店舗も少ないということで不安もありましたが、一年たって振り返ってみると、心配は無用でしたね。今ではむしろ信頼のほうが大きくなっています。
Musubiならではの健康アドバイスに関しても、服薬指導の際に活用できるのはもちろんのこと、新しいアドバイスがどんどん追加されるので、自分自身の学習にも役立っています。薬局薬剤師として40年働いていますが、それでも勉強になったと感じることは決して少なくないですね。今後のMusubiの進化の中でさらなる内容充実や使いやすさの向上に期待しています。
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