電子薬歴トピックス 08 - Musubi導入事例

薬剤師の仕事を「お大事に」で終わらせないために。

  • Musubi編集部
  • 2019年9月17日

2018年、東京・荏原町の商店街にオープンした荏原町クリーン薬局。こちらでは開業と同時にMusubiを導入し、日々の業務に利用されています。患者さまとのコミュニケーションに特に力を入れているという同薬局がMusubiをどのように有効活用しているのか、管理薬剤師の加藤洋幸さんに伺いました。

荏原町クリーン薬局 外観

薬局の概要

地域に根ざし、門前にはない魅力を追求する新設薬局

荏原町クリーン薬局は、もともとこの場所で地域密着型の運営をされていた薬局を当社(荏原町クリーン薬局をはじめ都内を中心に9店舗を展開する株式会社アペックス)が引き継ぎ、2018年4月にオープンしました。現在、薬剤師・事務・管理栄養士の常時3人体制で運営しており、ご高齢の方を中心に、近隣のクリニックや医療モールにいらした患者さまに幅広くご利用いただいています。

新しい薬局ということもあり、門前にはない薬局の魅力をつくっていきたいと考えており、その一つとして、調剤前の先確認を徹底しています。また家族構成や生活環境など、患者さまお一人おひとりのバックグラウンドをできる限り把握した上で個別の対応ができるよう努めており、それが功を奏してか、患者さんと比較的じっくりとお話させていただけているのが一つの特徴です。

荏原町クリーン薬局 加藤洋幸さん荏原町クリーン薬局 加藤洋幸さん

導入の経緯

新しい薬局像の実現に向けたパートナーに、Musubiを選択

新店の立ち上げに際して、当社代表から「新しい薬歴システムで、今までとは異なる薬局像を追求してはどうか?」と提案されたのが Musubi です。実際にデモを見て、「薬歴業務の負担がかなり軽減されそうだ」と直感しました。それまでは別店舗でレセコン一体型の電子薬歴システムを使っていたのですが、薬歴はやはり薬局業務のなかでもかなりのウエイトを占めているんですよね。おそらくどの薬局でも似たような運用をされていると思いますが、患者さまにお話した内容を手元でササッとメモしながら、次の方に投薬し、終わったらまた次の方に……。その流れが一段落したところで、お話したことを振り返りながら薬歴を記入する。思い出しながらなので時間もかかりますし、記入漏れが生じたり、そもそも内容が薄くなってしまうことも少なくありません。こうした問題を解消するツールとして、非常に期待が持てるのではと感じました。

導入後の効果

健康アドバイスの積極活用で患者さまとの関係に変化

まず薬歴に関して、画面タップで入力できるのは大きいですね。SOAPのSはもちろん、Aの記載漏れもなくなりました。指導内容からアセスメントをたどって薬歴にしっかり残せるというのは、実際にMusubiを使って初めて実感できたメリットの一つです。

そして患者さまとのコミュニケーションに関して、「健康アドバイス機能」(服薬指導とは別に、生活習慣などへのワンポイントアドバイスを提示するMusubi独自の機能)には導入前から特に期待していましたが、実際にとても有効だと感じています。私の使い方は、まず最初に残薬や体調変化、副作用などの確認をして、処方箋に疑義がなければそのまま処方箋情報を確定。すると指導内容とともに適切な健康アドバイスがサジェストされるので、「今日はこのお話ができそうだな」と頭のなかでざっくり組み立ててから、患者さまに画面をお見せしながらお話しています。アドバイスのコンテンツには、「減塩、気をつけていますか?」など食事に関するものも多いんですよね。そこに関心をお持ちになった患者さまには、管理栄養士からプラスでお話させていただくこともあります。

服薬指導

嬉しかったのが、ある患者さまから「この薬局はいつも丁寧に説明してくれて、いろいろなアドバイスをくれる」「他の薬局ではこんなアドバイスは受けたことがない」というお声をいただいたこと。薬剤師として働いてきたなかでも、このような言葉をいただけたのは初めての経験でした。

ただお薬をお渡しするだけではない薬局、“お大事に”の一言で終わらない薬局を目指す上で、「健康アドバイス」はとても有効ですね。この情報化社会、ちょっと調べればさまざまな情報にアクセスできてしまいます。それ自体は良いことではあるものの、中には間違った情報も少なくありません。その点、Musubiの健康アドバイスは文献や論文をベースに作られたものなので、信頼できる情報として安心して患者さまに提供することができます。

薬剤師という仕事は、サービス業です。だからこそ、患者さまへの提供価値には強くこだわっていきたい。世の中のさまざまなサービスを見渡してみても、「早い・安い」だけが生き残っているわけではないですよね。たとえば美容院も、お客さん一人ひとりに個別のサービスを提供することで固定客を掴んでいます。早い・安いを求める方ももちろん大勢いらっしゃいますが、そうではない方々のために何ができるのか。これからの薬局運営には、その視点が特に大事になってくると思います。

  • Musubi編集部
  • 2019年9月17日

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