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患者さんのQOL向上は、在宅でこそできる [Musubi Meetup #02]2

今年2月に「Musubi Meetup #01」を開催し、50名を超えるMusubiユーザーの皆さまにご参加いただきました。そして今回ご好評につき2020年6月25日に「Musubi Meetup #02」を開催しました。新型コロナの状況を加味してオンラインでの開催となりましたが、結果的に北海道・東北から九州・沖縄まで日本中のユーザーにお集まりいただくことができました。
開催日時:2020年6月25日(木) 20:00-22:30

株式会社hitotofrom 代表取締役 松岡光洋さん

「自分らしく生きられる世の中へ」というビジョンのもと、東京都板橋区で「訪問薬剤サービス」に特化した活動を展開している、まんまる薬局代表取締役の松岡さん。開局以来、独自の訪問スタイルを導入するとともに、ICTを積極的に活用しています。なぜ在宅に特化した薬局を経営するのか。在宅への熱い思いや独自の取り組みを語ってくださいました。


目次[非表示]

  1. 1.株式会社hitotofrom 代表取締役 松岡光洋さん
  2. 2.【薬局紹介】創業3年 在宅に特化した薬局の開局
  3. 3.目指すは「地域まるごと病棟」
  4. 4.hitotofromでの在宅
    1. 4.1.①個人宅に特化
    2. 4.2.②ボランチ制度
    3. 4.3.③ICTの活用
  5. 5.これまでの実績
  6. 6.在宅に求められるヒト
  7. 7.さらに詳しい情報を知りたい方は


【薬局紹介】創業3年 在宅に特化した薬局の開局

私は、薬剤師の専門性を在宅医療に組み込んでいくことで、患者さんのQOLの向上という効果につながることを本気で信じています。在宅医療は昨今注目されていおり、薬剤師がかかわることに国からの期待もありますが、実際の効果はまだ十分に示されている状況にはありません。“対物=薬売り”から“対人=ヘルスケア提供者”へと薬剤師の役割が変われば、今より良い医療を提供でき、良い世の中になると思っていますし、いつか皆さんと一緒に、それを証明したいと考えています。

弊社hitotofromは、まだ3年目に入ったばかりの若い会社ではありますが、我々のビジョンに共感した多様なバックグラウンドを持つ素晴らしいスタッフが集まり、設立当初5名から現在は24名(注 開催2020年6月時点)と、年々増加しています。

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目指すは「地域まるごと病棟」

なぜ在宅医療に注目しているのか、それは「自分らしく生きられる世の中へ」というビジョンと関係があります。自分らしく生きられる場所とは、すなわち自宅です。病院では着たい服も着られず消灯時間も決まっています。一方で病院には患者さんをフォローできる手厚い体制や仕組みがあります。患者さんが安心して自宅で医療を受けるためには、患者さん一人ひとりの個別の事情に合わせたフォローが必要です。これが整った状態を我々は地域まるごと病棟と呼んでおり、それを整えるのが薬剤師だと考えています。とてもハードルが高いことですが、それができるのが本当のかかりつけ薬剤師だと考えています。

相手の状況を圧倒的に想像し、知ろうとし、どうしたら最適な状態になるかを考えて行動する。そういったことが、在宅医療に携わる薬剤師として絶対に必要だと考えています。

こういった高い目標を達成するパートナーとして、現場を理解し、より良い医療を実現しようとするカケハシメンバーの姿勢・志に共感し、一緒に未来を作っていきたいと思いMusubiを導入しました。

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hitotofromでの在宅

「地域まるごと病棟」を実現するにあたって、hitotofromに特徴的な3つの取り組みをご紹介します。

①個人宅に特化

施設在宅はほとんど行わず、個人宅に特化しています。これも、自分らしくいられる場所は自宅だと考えているからです。連携する医療機関は50か所、外来も含めると2年間の累計は200か所以上の医療機関と連携しています。様々な医師とやり取りができ、非常に楽しい環境と言ってくれるメンバーが多いです。

②ボランチ制度

在宅に関するさまざまなハードルを下げるために、「ボランチ制度」を敷いています。薬剤師と薬剤師資格を持っていないスタッフ(=ボランチ)が2人1組になって訪問します。ボランチとはポルトガル語で「ハンドル」「舵取り」という意味で、在宅医療において患者さんや家族と薬剤師をつなぐ架け橋になってほしいという想いで名づけました。

在宅では運転免許が必要と考えられがちですが、まんまる薬局の薬局長は運転免許証を持っていません。これはボランチ制度によって薬剤師しかできない仕事以外をタスクシフトできたからです。運転をはじめ、患者さんのパーソナリティや細かいこだわり・ルールの把握など、薬剤師でなくてもできることはボランチが行います。そうすることにより、薬剤師は薬剤師ならではの業務に集中することができ、薬歴も帰りの車の中で書き終えることができます。

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③ICTの活用

在宅業務を行うにあたって、書類を持ち運んだり、薬局に戻らないと見られない情報があるというのは非効率です。すべての情報をクラウド上で管理するのが当たり前だと思っています。その場で対応しなければならない患者さまについて薬学管理を行うためにもMusubiは必要であり、在宅のハードルを下げるためにはMusubiが欠かせません。

これまでの実績

この2年間での累積の患者人数は711名、毎月平均して38名の新規患者が増えています(直近6か月)。累計の居宅療養管理指導の回数は、一万回を突破しました。

これらの数字は、Musubiを導入し、カケハシのメンバーとともに歩んできたからこそだと考えています。現場を理解していくれて、応援してくれるカケハシの姿勢に支えられていると感じており、Musubiを入れてよかったなと心から思っています。

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在宅に求められるヒト

変化の激しいこの時代、迷っている暇はありません。社長に聞かないと判断できない、行動できないというのではダメなのです。たとえ失敗したとしても、そのチャレンジしたプロセスの中には小さな成功があるはずです。その小さな成功をその後の仕事に活かしていける人、ルールやお手本のないカオスな在宅領域であってもそれを楽しんで自分たちでルールを作っていく気持ちがある人が向いていると思います。

日々の業務の中で、患者さん中心に物事をとらえ、患者さんのために何ができるかを考えるようにとメンバーには伝えています。また、そこにまつわる様々な人・職種の思いや感謝を感じながら、患者さんに価値を届けることこそ、薬剤師の仕事だと思っています。

これからも、患者さんが自宅で過ごす体験をより楽しいものに変え、QOLを高めるために、薬剤師の力を在宅医療や様々なサービスに組み込む挑戦を続けていきたいと考えています。

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